フットボールチャンネル

香川真司 6年前

香川真司不在も「無敗」で前進続けるドルト。復活目前の独代表2人が攻撃を活性化

ボルシア・ドルトムントは現地時間18日、ブンデスリーガ第23節でボルシアMGと対戦する。香川真司は引き続き不在となる見通しだが、新エース・バチュアイとともに、チームの攻撃は活気づき始めているところだ。(取材・文:本田千尋【ドイツ】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

ELで大苦戦も気持ちはポジティブ

20180218_kagawa1_getty
ヨーロッパリーグでアタランタを下したドルトムント【写真:Getty Images】

 無敗を継続中のボルシア・ドルトムント。2月15日に行われたヨーロッパリーグ、対アタランタBC戦。老将ジャン・ピエロ・ガスペリーニ率いるチームに苦戦を強いられ、後半のアディショナルタイム、“新エース”ミチ・バチュアイの一撃でようやく勝ち越した。

 ELラウンド32の初戦は3-2のスコアで辛くも勝利したが、ペーター・シュテーガー監督はアタランタ戦を「むしろポジティブに捉えている」。16日に行われたブンデスリーガ第23節、対ボルシアMG戦に向けての会見で、僅差で勝ち切った試合を次のように振り返った。

「我々はそのアタランタ戦をむしろポジティブに捉えている。我々は良い前半戦をプレーした。敵にわずかにしかチャンスを許さず、2点目を決める可能性もあったね」

 もちろんオーストリア人指揮官は、チームが守備面で不安定な部分を覗かせたことを忘れてはいない。51分、56分と立て続けに失点した時間帯について「最善ではなかった。我々は緩慢だった」と指摘している。それでもチームがリアクションを示して試合をひっくり返そうと試みたこと、そしてそれに伴った「大きな意思」と「プレースタイル」には満足しているようだ。

「ポジティブなのは、我々が勝ったことだ」

 苦戦を強いられたとは言え、シュテーガー体制が発足して以来、まだ“負けていない”のも事実。もちろん守備面での修正は必要だが、チームが形作られていく方向性は間違っていないだろう。加入してから3試合で5発と、バチュアイは難なくフィットした。ある程度の相手であれば、多少の失点でも勝ち越す力が、今のドルトムントには備わっているのだ。

1 2

KANZENからのお知らせ

scroll top