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柏の下平隆宏監督、公式戦4試合ぶり勝利に安堵「我慢比べのようなゲームだった」

text by 編集部 photo by Getty Images

下平隆宏
柏レイソルの下平隆宏監督【写真:Getty Images】

 明治安田生命J1リーグ第2節が2日に行われ、柏レイソルは横浜F・マリノスに2-0で勝利した。

 ベガルタ仙台との開幕戦を落としていた柏は、ホームで今季のリーグ戦初勝利を挙げた。柏の下平隆宏監督は試合後の記者会見で「本当に我慢比べのようなゲームだったと思います」と90分間を振り返った。

 アンジェ・ポステコグルー監督が就任して、昨季とはガラッと変わった姿を見せている横浜FMに対し、柏は「中盤を取られて苦しい時間帯を耐えるのと同時に、こっちが鋭いカウンターを出すことが得策」と考えてシステムを変更した。

 伊東純也とクリスティアーノを2トップに据え、江坂任をトップ下として起用する4-3-1-2でスタートしたが、この対策はうまくハマらず。前半途中から3ボランチの一角を担っていたキム・ボギョンを左サイドに出し、クリスティアーノと江坂を2トップにする4-4-2に切り替えた。

「うまくハマらなかった部分もあったんですけど、選手には『ハマらないこともあるけど、それで1回、2回(相手のパスを)引っ掛けて、ビッグチャンスを作れればそれでOKだよ』と話して、選手たちもそれで割り切ってやってくれた」

 高い守備意識を持って臨み、粘り強く守ってのカウンターでいくつもチャンスを作った柏。下平監督も「本当に選手たちが、守備のところに関しては走って、体を張ってやってくれた」とピッチ上の選手たちの奮闘に賛辞を送る。

「最後まで(集中を)切らさず、無失点で終われたこと、またホームで勝ち点3を獲れたこと、本当に選手たちに感謝したいと思います」

 2月はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で1分1敗、Jリーグ開幕戦で1敗と勝利から遠ざかっていた。チーム一丸となって横浜FMを打ち破れたことは、柏にとって今後のACLやリーグ戦に向けて大きな弾みとなったに違いない。

【了】

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