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元“名物GK”チラベルト氏もW杯公式球を酷評。「GKには予知能力が必要」

text by 編集部 photo by Getty Images

ホセ・ルイス・チラベルト
元パラグアイ代表のホセ・ルイス・チラベルト氏【写真:Getty Images】

 ロシア・ワールドカップで使用される公式球「TELSTAR18」が、GKにとっては非常に対処しづらいボールであるとして批判の声が上がっている。元パラグアイ代表GKのホセ・ルイス・チラベルト氏もスペイン『アス』紙のインタビューで問題点を指摘した。

 スペイン代表のGKダビド・デ・ヘアやホセ・マヌエル・レイナ、ドイツ代表のGKマーク=アンドレ・テア・シュテーゲンらは、ロシア大会で使用される公式球について、GKにとっては軌道の予測が困難な動きを見せるボールだとして不満を述べている。レイナによれば、ボールの表面も「プラスティックのフィルムで覆われて」いて非常にキャッチしにくいという。

「(ワールドカップでは)ロングレンジからのゴールが少なくとも35点は決まるだろうね」とレイナはコメント。ブラジル代表のDFダニエウ・アウベスも、「シュートを打つ者には最高、セーブする者には最悪」とこのボールを評している。

 自らフリーキックやPKを蹴る名物GKとして知られたチラベルト氏も「TELSTAR18」に批判的だ。「この高いレベルで、こんなボールでプレーしなければならないのは本当に恥ずべきことだ」と同氏は語る。

「主役であるGKたちや選手たちの意見は誰も気にしていない。FIFA(公式サッカー連盟)は試合で決まるゴールを増やすことだけを考えているが、スター選手であるGKたちがポテンシャルを発揮できないのは気にしないようだ」

「これからGKたちは、(GKとして)優れているだけでなく、魔法使いにもならなければいけない。予言者になる必要がある」とチラベルト氏は、ボールの軌道が読めないことを強調。またキッカー側の立場からも、蹴り慣れたボールと感触が異なるため扱いにくいという感想を述べている。

【了】

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