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代表 6年前

韓国が見出したポーランド攻略法。アウェイで接戦、W杯で同組・日本にも勝機あり!?

text by キム・ドンヒョン photo by Getty Images

またしても力負け。0-2から振り出しに戻すも…

 試合前からポーランドのムードだった。5万5000人の観客が集うスタジアムで、完全アウェイの雰囲気から試合をすることは難しいに決まっている。だが一方的な展開ではなかった。韓国は3バックを採用した(厳密にいうと5バックに近かったが)。

 まずはディフェンスから、そしてカウンターを狙うという意図は明らかであり、この構想が予想外に適切な試合運びにつながった。ソン・フンミン(トッテナム)やイ・ジェソン(全北現代)を中心とした攻撃の展開も速かった。

 しかし先制したのはポーランドだった。31分、左サイドから上げられたクロスにロベルト・レバンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)の頭が反応し、守備ラインに立っていた4人の選手を置き去りにすした。ディフェンスの不備のせいにするにはあまりにも酷な、技ありのゴールだった。

 1失点目の後、韓国もいくつかのチャンスを作るもなかなか生かせない。問題は他にもあった。韓国守備陣のパスミスや相手のカウンターに対する準備が疎かになり、裏に抜けられる場面が増えた。 結局前半終了直前、カミル・グロシツキ(ハル・シティ)に2ゴール目を許す。ゴールシーンは素晴らしかったが、韓国の守備が3人いたにもかかわらずスルーパスに対応できなかった。

 後半は韓国がフォーメーションを4-4-2に変えた。ポーランドは交代枠を使い、メンバーを大胆に変える。テストの意味合いもあったはずだ。これを機に韓国がチャンスを作る回数が増えた。結局韓国が意地の同点劇を演じる。

 85分、交代出場したイ・チャンミン(済州ユナイテッド)が鮮やかなミドルシュートを決めると、直後の87分にはソン・フンミンからのスルーパスを、かつてJリーグやドルトムントで活躍したパク・チュホ(蔚山現代)折り返し、レッドブル・ザルツブルクで南野拓実と同僚のファン・ヒチャンが冷静に決める。

 だが守備の集中力の欠如がまたも逆転ムードに水を差す。後半終了間際、ピオトル・ジエリンスキ(ナポリ)にまさかのゴールを献上。完全アウェイで2-3の惜敗となった。欧州遠征での連敗は「4」に伸びている。

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