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川島永嗣が語る残留への決意。酒井宏樹はCLの切符掴むか。佳境を迎えるリーグ・アン

リーグ・アンが終盤戦に突入している。すでに優勝はPSGが手にしているが、注目を集めるのはCL出場権争いと残留争いである。酒井宏樹所属のマルセイユは日程的な面で不利な状況にあるが、CL出場へ向け、選手の気力は十分だ。そして川島永嗣が所属するメスは残留争い真っ只中。28日の第35節では同じく残留を争うリールとの正念場を迎える。(取材・文:小川由紀子【フランス】)

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

CL出場を狙う3クラブ。それぞれの状態は?

モナコ&リヨン&マルセイユ
CL出場権は残り2席をモナコ、マルセイユ、リヨンが争う【写真:Getty Images】

 リーグ・アンも残すところあと4試合。優勝はすでにパリ・サンジェルマンに決定しているが、この後、目が離せない究極のバトルが残っている。

 ひとつはモナコ、リヨン、マルセイユの三者による、チャンピオンズリーグ(CL)出場権2席をめぐる争い。そしてもうひとつは、川島永嗣が所属するメスが絡む残留争いだ。

 今季の前半戦から続いている上位のポディウム争いは、昨季の優勝者モナコが後半戦に入って一歩抜き出た感じがあったが、ここへ来てPSGに7-1の大敗、さらにこの週末もギャンガンに敗れて2連敗。勝ち点で3位のリヨンと4位のマルセイユに1点差まで迫られている。

 残り試合は、サンテティエンヌ以外は下位チームが続くが、最終節は降格ラインぎりぎりにいるトロワとの対戦。彼らが残留を賭けて自陣での戦いに必死に挑んでくるようだと思わぬ転落もありそうだ。メンタル的にも少し戦闘意欲を失っているように見えるのが気になるところ。

 リヨンは、CSKAモスクワに敗れてラウンド16でヨーロッパリーグ(EL)から敗退した後は、国内リーグに照準をスパっと切り替えて5連勝中。今季加入したスペイン人FWマリアーノ・ディアスの18得点を筆頭に、ナビル・フェキル(17)、メンフィス・デパイ(15)と3人が得点ランクトップ10に入る快打線で、得失点差は3クラブ中トップ。

 彼らも最終節の相手が、EL出場を狙う強豪ニースゆえ、油断はできないが、ここ数戦のコンディションと勢いを見ると、3位入賞は限りなく近い存在に思える。

 そしてリヨンと同勝ち点で4位につけるマルセイユだが、彼らには、EL準決勝に挑むという、体力的なハンデがある。

 年明けから過密日程が続き、3月あたりからけが人も続出。週末のリール戦では酒井宏樹も膝を負傷して途中で退場した。

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