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川島永嗣が語る残留への決意。酒井宏樹はCLの切符掴むか。佳境を迎えるリーグ・アン

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

酒井を含むけが人続出も…。気力溢れるマルセイユ

 酒井の症状は検査の結果待ちだが、ディフェンスラインはすでに人材が乏しく、ミッドフィルダーが埋めている試合もあるほど。

 この厳しいチーム状況の中、ELとリーグ戦3位入賞をこなすには、もう選手たちの気力しかない、という感じだ。

 しかしその気力の部分では、酒井宏樹も得点をあげたEL準々決勝の第2レグでの5-2という象徴的な勝利や、リール戦にも5-1で快勝と、かなり上がっている。

 残りの対戦にはギャンガン、ニースといった骨太チームが残り、三者の中ではもっとも厳しい条件が揃っているが、肉体を凌駕する精神力で荒波を乗り切り、来季、5シーズンぶりのチャンピオンズリーグ出場を実現させてほしいところだ。

 そして残留争いは、現在18位のトロワ、19位のリール、20位のメスの三者にほぼ絞られてきた。この中の1者が18位の、リーグ2との入れ替えプレーオフ出場権を手に入れ、自動降格を免れる。

 今季8月から最下位のポジションを独占しているメスは、降格の最有力候補と目されてはいるが、まだ諦めるのは早い。12月、1月を2敗で乗り切ったことで19位との点差が縮まり、希望の光が見え出した。

 しかし、第26節の降格を争うトロワとの直接対決で88分という終了間際に痛恨の失点で勝ち点を逃し、続くギャンガン戦でも2-1のリードから86分に同点打を許してドローに甘んじ、次の、やはり降格危機にあるトゥールーズ戦でも84分に同点に返され1-0のリードを守りきれずドロー、と、見ている方の胃がよじれるような悔しい勝ち点の取り逃がしが続いた。

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