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岡崎・吉田よ、監督続投なら移籍せよ。“節穴”と“失格者”の指揮官に未来なし【粕谷秀樹のプレミア一刀両断】

シリーズ:粕谷秀樹のプレミア一刀両断 text by 粕谷秀樹 photo by Getty Images

サポーターは岡崎を評価も…

 選手起用にも一貫性を欠いていた。とくにヴァーディ―の相方は猫の目の色のようにクルクル代わった。かつてのイングランド代表であるアラン・シアラー、ガリー・リネカー、地元紙『レスターマーキュリー』、さらに全国紙の『テレグラフ』や『ガーディアン』はこぞって「岡崎とヴァーディ―の2トップこそがレスター史上最強」と高く評価していた。ヴァーディ―も岡崎とのコンビになるとノッキングするケースが少なく、生き生きしているように見えた。

 ところがピュエルは、岡崎を使ったり、ケレチ・イヘアナチョを試してみたり、さらにオルブライトンやデマーレイ・グレイなど、本来はサイドの選手をトップに起用するケースもあった。

 なかでも岡崎はプレミアリーグ第17節のサウサンプトン戦で2ゴールを挙げ、4-1の快勝に貢献しながら、続くクリスタル・パレス戦はなぜかスタメンから外れている。岡崎を欠いたレスターは前線に元気がなく、ホームで0-3の屈辱を味わった。

 こうした経緯を踏まえれば、翌週のマンチェスター・ユナイテッド戦は日本代表FWのエネルギーが必要と考えられるが、またしてもベンチ。岡崎がピッチに投入されたのは、0-2のビハインドを背負ってから7分後。試合時間は20分あまりしか残っていなかった。

 その後、岡崎のスタメン起用はわずか6試合である。コンディションが整わなかった時期があるにせよ、ピュエルの起用法は疑問符だらけだ。本拠地キングパワー・スタジアムでは、岡崎がピッチを後にするときスタンディング・オベーションで迎えられる。

 サポーターは身を粉にして働く美しさを理解しているが、ピュエルの目は節穴だ。この監督は、近日中におそらく解任される。しかし、まかり間違って留任となった場合、岡崎は直ちに移籍先を考えるべきだ。ピュエルとの関係を、継続する意味はない。

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