イニエスタが日本に!? 実現したら最高だ。“一握りの中の一握り”に期待すること【宮澤ミシェルの独り言】

日本代表選出経験も持つ元Jリーガーで、現役引退後は解説者として活躍中の宮澤ミシェル氏の連載企画。第6回は、今季限りでバルセロナを退団するアンドレス・イニエスタについて。ヴィッセル神戸への移籍が噂されるスーパースターの真髄とは。(語り手:宮澤ミシェル)

2018年05月17日(Thu)10時40分配信

シリーズ:宮澤ミシェルの独り言
text by 青木務 photo Junichi Ebisawa , Getty Images
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イニエスタのJリーグ入りが実現したら・・・

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宮澤ミシェル氏がアンドレス・イニエスタについて語る【写真:海老沢純一】

 アンドレス・イニエスタが今季限りでバルセロナを退団する。そんな彼がヴィッセル神戸に加入するというニュースが出ているね。本当に実現したら、やっぱり最高だよ。(ルーカス・)ポドルスキ以来のビッグネームだ。

 もし日本に来ることになったら、新しいことを教えてくれると思うんだよね。どういう意識でサッカーをやっているかとか、バルサのサッカーはどういう風にして成り立っていたのかとか。そういう感覚の一つひとつ、グループとしての考え方というものを伝えてくれるんじゃないかな。

 ポドルスキは個人としてこういうタイプ、という点で素晴らしいものを見せてくれている。イニエスタが来たら今度はグループとして、というところを伝えてほしい。例えばサポートする角度、こういう時はここに顔を出してこいとか。考え方や感覚、色々なことが違うと思うんだよね。

 育成の話になるけど、イニエスタのようなタイプの選手は日本だったらどこかの年代で埋もれてしまうかもしれない、と僕は思うんだ。彼の場合はあの身長であの細さでも、やっぱり特別だったんだと思う。判断にしても、ボール扱いにしても。だからこそ出てきたんだろうけど、(中村)俊輔や本田(圭佑)はユースに上がれなかった。僕の知り合いの六平光成(現清水エスパルス)は、FC東京のユースに上がれず前橋育英高校に進んだ。

 選手というのは、どこかで出てくればいい。そういう目の当てられ方をしてほしい。どのレベルで開花するかわからないから。

 バルサのカンテラで育った子のほとんどは、トップチームに上がれない。みんな違うクラブに行く。彼らは必ず、『バルサのカンテラ』という目で見られる。そのプレッシャーは尋常じゃない。カンテラの監督にインタビューした時に、「我々の一番の仕事は、バルサの育成に入っているというプレッシャーを取り除いてあげること。そうしないと子どもがおかしくなる」と言っていた。バルサのカンテラに入ったことで子どもたちは、「凄いだろう」という気持ちと「どうしよう」という気持ちと両方を持ち続けちゃうから、どっちも取り除いてあげないといけないんだと。

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