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代表 6年前

W杯で最も過小評価される男。コロンビアの絶対的守護神オスピナ、秘めたる真の実力【W杯 日本を襲う猛獣たち】

シリーズ:W杯 日本を襲う猛獣たち text by 編集部 photo by Getty Images

待っていたのはベンチ生活。それでも腐らず…

 それでもプレミアリーグ挑戦1年目は後半戦から継続的に出場機会を掴み、リーグ戦で18試合に出場。これはオスピナのアーセナル在籍4年間で最も多い数字である。

 では「最強の第2GK」と言われるのはなぜか。オスピナにとってアーセナル在籍2年目の2015/16シーズン、チェルシーからリーグ屈指のGKペトル・チェフが加入したことが大きな理由だ。

 チェルシーでティボ・クルトワにポジションを奪われたチェフは、同じロンドンに本拠地を置くアーセナル移籍を決断した。これによってオスピナはリーグ戦での出番がほとんどなくなり、もっぱらカップ戦要員となってしまう。

 ワールドカップやクラブでの活躍が評価され、2015年には世界最高の選手に贈られるFIFAバロンドールの最初の候補59選手のリストにもノミネートされたが、対照的にクラブでの活躍の機会は限定的になってしまった。

 その後、オスピナには移籍市場が開く度にアーセナル退団や、イングランド国内外の強豪クラブへの移籍の噂が飛び交うようになる。結局、2015/16シーズンは公式戦12試合、2016/17シーズンは公式戦14試合の出場にとどまった。

 それでも彼がアーセナルからの移籍に踏み切らなかったのは、アーセン・ヴェンゲル監督からの信頼があったからこそ。数々の才能を育ててきた名伯楽は、オスピナをカップ戦の重要な試合で度々先発起用した。

 例えば昨季のチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦のバイエルン・ミュンヘン戦は、1stレグ、2ndレグともにオスピナがゴールマウスを守った。同じく昨季はFAカップ決勝のチェルシー戦で先発起用され、アーセナルの優勝に大きく貢献した。

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