コロンビア、全ては日本戦のために。W杯へ視界良好…親善試合で見せた多彩な攻め

ロシアワールドカップのグループリーグ初戦で日本代表と対戦するコロンビア代表は、現地2日の親善試合でエジプト代表と引き分けた。しかし、試合内容はスコアレスドローであることを感じさせないほどの充実ぶり。多彩な攻撃パターンを見せて改めて強さを証明したコロンビアは、来る日本戦のため入念に準備を進めている。(取材・文:神尾光臣【イタリア】)

2018年06月02日(Sat)17時47分配信

text by 神尾光臣 photo Getty Images
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スコアレスドローだったが…

ホセ・ペケルマン
コロンビア代表のホセ・ペケルマン監督【写真:Getty Images】

「ゴールを決めたかった。いろんな形で試してはみたけどダメだった」

 35分の強烈な直接フリーキックに、終了間際の豪快なミドルシュートを放ってもゴールにならない。他の攻撃陣共々、エジプト相手にゴールを決められなかったハメス・ロドリゲスは語った。

 2分と10分に、ラダメル・ファルカオがクロスを高い打点のヘディングで合わせてシュートを放つも外れ、ファン・クアドラードが37分にGKと1対1となる決定機を迎えても、ループシュートはゴールの上に飛んでしまった。

 いわゆる、『決定力不足』というヤツである。ロシアワールドカップを控え、イタリアはミラノ近郊で合宿を張っているコロンビア代表は、エジプト代表と親善試合を行ないスコアレスドローに終わった。

 しかしホセ・ペケルマン監督の表情に焦りの色はなく、選手たちの表情も一様に明るかった。「親善試合では、選手に(ケガなどの)リスクを負わせてまで勝ちにいかなければならないというものではない」とまで指揮官が余裕を示しているのも、プレーの内容に説得力があったからだ。

 コロンビアはあらゆる形で、ゴールチャンスを捻出することに成功していた。相手はコンパクトで強固なゾーンディフェンスを敷き、ショートカウンターを狙ってくるエジプト。そんな彼らからボールを支配するだけでなく、さまざまな形でシュートチャンスを捻出するのは、決して簡単なことではなかった。

 基本システムは4-2-3-1。ただサイド攻撃はウィング任せにせず、非常に厚みのある攻めを展開した。右サイドハーフのクアドラード、そして3月のフランス戦で好調だったマテウス・ウリベもワイドに張らず、やや内側の位置を取って大外のスペースを空ける。そしてそこに両サイドバックが積極的に上がってくる。

 ちなみに中盤では守備的MFのカルロス・サンチェスが最終ラインに吸収される形で、後方をカバー。とにかくサイドにはそれぞれ2人がおり、仮に日本が3バックを敷いてきた場合は数的優位が取りやすい状況になる。しかし両ワイドに開いた布陣は決して間延びすることなく、正確なショートパスやミドルパスによってお互いがきちんと繋がり、連動していたのである。

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