“咬ませ犬”相手の上辺の快勝に浮かれるべからず。守備の要に青信号も…ポーランドの不安

ロシアワールドカップで日本と同組となるポーランド。一時は守備の要となるDFカミル・グリクが負傷欠場する可能性が浮上したが、チームドクターによって青信号が出された。最悪の事態は回避されたが、大会前最後のテストマッチとなるリトアニア戦は準備が万全ではないことを示していた。(文:本田千尋)

2018年06月13日(Wed)12時50分配信

text by 本田千尋 photo Kazuhito Yamada/Kaz Photography
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レバンドフスキの2発含む4得点も…

ロベルト・レバンドフスキ
エースのレバンドフスキはリトアニア戦でも2ゴールの活躍【写真:Kazuhito Yamada/Kaz Photography】

 守備の要が再びチームに合流する。6月12日、ポーランド・サッカー協会は、チームドクターの“最終決断”を発表。練習中に肩を負傷し、一時はW杯本大会参加が危ぶまれたカミル・グリクだったが、ここに晴れてロシアに向かうことになった。

 大黒柱の復帰が決まったことで、ポーランド・サッカー関係者は、誰もが胸を撫で下ろしたに違いない。

 同日12日、ポーランド代表はワルシャワで大会前最後のテストマッチを行った。対戦相手はリトアニア。バルト三国の南端の小国のFIFAランキングは126位。景気づけには、もってこいの“スパーリング・パートナー”だ。

 グロシツキやブワシュチコフスキ、ジエリンスキら主力はベンチスタートとなったポーランド代表。序盤はプレー強度の高いリトアニア代表にやや手こずった。それでも地力の差は徐々に露わになり、リトアニア代表が間延びしてくると、ボランチのクリホビアクが悠々と攻撃のタクトを振るい始める。

 終わってみれば小国を寄せ付けず、レバンドフスキの貫禄の2発を含む計4ゴールを奪って快勝。4日前のチリ代表戦で不安定だった守備陣も0失点に抑えて勝利に貢献。“支柱”グリクの再合流も決まり、ポーランド代表は、意気揚々とロシアの地に向かえそうである。

 しかし、このリトアニア戦をもって、本当にポーランド代表の守備が安定を取り戻したのかを判断するのは難しい。先に記したように、リトアニアのFIFAランクは126位。チームにも個々の選手にも、チリ代表のような“怖さ”はない。“スパーリング・パートナー”というと聞こえは良いが、要するに“咬ませ犬”である。

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