アルゼンチンの崩壊はなぜ? モドリッチこそ世界最高、“メッシ依存症”より深刻な欠陥【ロシアW杯】

ロシアワールドカップ・グループリーグD組第2節、アルゼンチン対クロアチアの一戦は、3-0でクロアチアが完勝。アルゼンチンはグループリーグ敗退の危機に陥ったが、この試合では“メッシ依存症”より深刻なアルゼンチンの欠陥が浮き彫りとなった。(文:海老沢純一)

2018年06月22日(Fri)9時20分配信

text by 海老沢純一 photo Getty Images
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システム変更も…アルゼンチンの誤算

リオネル・メッシ
90分を通して、アルゼンチンはクロアチアのクオリティに圧倒された【写真:Getty Images】

 80分、クロアチアの背番号10、モドリッチの右足が振り抜かれた。威力を帯びて放たれたボールは、GKカバジェロの伸ばした手をすり抜けてネットに突き刺さった。

 この瞬間、アルゼンチンの面々は勝利を諦めざるをえなかった。このゴールよりも前、試合を動かした53分の得点はGKカバジェロによるまさかのミスという事故がきっかけながら、90分を通してチームのクオリティはアルゼンチンのそれをクロアチアが大きく上回っていた。

 アルゼンチンは、アイスランドを相手に機能不全に終わり1-1と失意の結果となった第1節からスタメンもシステムも変更。中盤で低調なパフォーマンスだったルーカス・ビリアを外してエンソ・ペレスを起用。さらにディ・マリアをも外して、システムを4-2-3-1からサンパオリ監督の代名詞とも言える3-4-3に変更した。

 これに対して、クロアチアは第1戦の4-2-3-1からボランチだったモドリッチとラキティッチを1つ上に上げて4-1-4-1の布陣に変更した。4-1-4-1にすることで3バックへのプレッシングの枚数を増やすと同時にウイングバックのサイドアタックにも対応することが可能となる。

 クロアチアの右SHレビッチと右SBヴルサリコ、左SHのペリシッチと左SBストリニッチは攻守で優位に立った。アルゼンチンはサルビオとアクーニャのウイングバックが大きく開いてサイドからの突破を狙ったが、そのプランも手詰まりとなった。

 逆にクロアチアは、この布陣変更によってモドリッチとラキティッチが高い位置で並ぶこととなり、攻守において世界最高クラスの能力がピッチ上で明確に発揮された。

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