フランスが制した戦術合戦。ベルギーはどのように封じられたのか? 明暗を分けた要素とは【ロシアW杯】

2018年07月11日(Wed)9時40分配信

text by 海老沢純一 photo Getty Images
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攻守に高く貢献するポグバの存在

ポール・ポグバ
攻守に渡って貢献したポール・ポグバ【写真:Getty Images】

 しかし、フランスも徐々に対応を見せる。中盤で守備ブロックを形成しつつ、左ウイングのマテュイディが守備の意識を高めることで左SBエルナンデスを大きくサポートした。それによって、左ボランチのカンテが中盤に意識を集中させることが可能となり、ボールの奪いどころを掴む。

 カンテは、ベルギーのデンベレとヴィツェルから出るパスをことごとくカットし、素早く前線につなげることでカウンターのリズムを生み出した。前半も半ばにさしかかった頃には、アザールがいい形でボールを持つ状況も生まれず、フランスがカウンターからチャンスを作った。

 フェライニのマークによって動きを制限されていたポグバも要所ではマークを外しつつ、カンテからボールを受けて前線へミドルレンジのパスを通した。パス本数では、カンテの43本より少ない31本だったが、決定的なパスの本数を見ると、カンテの1本に対してポグバは3本を記録している。

 この試合では守備でも4回のタックルを決めるなど守備でも大きく貢献しており、エムバペが無謀なドリブルを仕掛けた際には咎める姿も見せていた。今大会ではゴールこそないものの、フランスにとってこのポグバが中盤にいる意味は大きい。

 前半20分以降、ベルギーのシュート数はわずか1本にとどまり、45分間ではフランスが11本、ベルギーが3本と大きく差が開いていた。ボール支配率ではベルギーが60%を記録しながらも、決定的なパスの本数でも9本:3本とフランスが大きく上回っていた。

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