フランスが制した戦術合戦。ベルギーはどのように封じられたのか? 明暗を分けた要素とは【ロシアW杯】

2018年07月11日(Wed)9時40分配信

text by 海老沢純一 photo Getty Images
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攻撃の形を作れず。打開できなかったベルギー

 フランスが流れを引き寄せる過程の中で、マテュイディの存在感は大きかった。本来は攻撃的なポジションとなるウイングでの起用ながら、この試合では交代する85分までに両チームトップとなる6回のタックルを成功させ、3回のインターセプトを記録。攻撃面でも51分にペナルティエリア内でジルーへパスを送り、ウンティティのゴールを生むCKの獲得につなげた。

 その後は、守備を固めるフランスに対して攻め立てるベルギーという構図となった。しかし、ベルギーは90分を通して決定的なパスを複数本記録した選手は1人もおらず、攻撃の形を作れない。

 ロベルト・マルティネス監督は状況を打開するためにボランチのデンベレに代えてメルテンスを投入。メルテンスを高い位置において、デ・ブルイネのポジションを下げることでチャンスメイクの役割を与えたが、これも機能せず。さらにカラスコ、バチュアイと攻撃のカードを切ったがゴールを奪うことはできなかった。

 対してフランスのデシャン監督は、85分にジルーに代えてエンゾンジを投入して守り切るメッセージを送った。それでも猛攻に出るベルギーを交わして6バックで守りつつ、エムバペがカウンターからシュートチャンスを作るなど、攻撃面でも優位に立っていた。

 
 攻撃面における個人技の能力ではベルギーがフランスを上回っていることを示していたが、相手の良さを消して自らの形に持ち込むチーム力という点ではフランスに軍配が上がったと言える。フランスは裏をかいてきた相手の戦略に対して素早く対応・修正したが、ベルギーはそれに対して次の手を持ってはいなかった。

 1点を争う攻防は、高い次元でも戦術合戦となったが、最後に勝敗を分けたのは、チームとしての完成度という点だった。

(文:海老沢純一)

【了】

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