ウーゴ・ヴィエイラがゴールで示す愛情と絆、そして覚悟。マリノスが踏み出した逆襲への一歩

2018年08月12日(Sun)10時51分配信

text by 舩木渉 photo Getty Images
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湘南戦でフラッシュバックしたあのゴール

 その決して良いとは言えない流れを断ち切ったのは、後半開始早々の48分に生まれたウーゴ・ヴィエイラのゴールだった。左サイドでボールを持った扇原が前線にロングパスを送ると、湘南の最終ラインのギャップを突いた天野純が抜け出して、高くバウンドしたボールにうまく合わせて滑りながらクロスを上げる。最後はゴール前に飛び込んでいたポルトガル人ストライカーがフリーでヘディングシュートを決めた。

 ウーゴ・ヴィエイラは今季リーグ戦9得点目。実はこれだけ決めていても、彼のゴールが決勝点担った試合は第5節の清水エスパルス戦まで遡らなければならない。本人もはっきり覚えており、チームにとっても今季初の連勝で前半戦のターニングポイントになった試合でもあった。

 そして、湘南戦のゴールは、ウーゴ・ヴィエイラ自身が「ストライカーらしいゴール。ボールがそこに来る、チャンスの匂いを感じられるプレーだった」と振り返った清水戦の決勝点に重なる部分があった。

 関わった選手やポジションこそ違えど、扇原のロングフィードが起点になり、左サイドに飛び出した選手ーー清水戦は左サイドバックの山中亮輔だったーーがゴール前にラストパス、そしてウーゴ・ヴィエイラが決める。

 湘南戦が終わった後は「今日だけではなく常に信じている。誰がクロスを上げようとと、常にあのポジションを取っていればゴールが生まれる」と自信たっぷり。まさに狙い通り、ゴールへの一貫した姿勢と執着心が身を結んだ。

 勝利後のフラッシュインタビューを終えてサポーターのもとに挨拶へ向かったウーゴ・ヴィエイラには、万雷の拍手と自身へのチャントが贈られた。その声は一際大きい。ボリュームが一気に上がり、彼もそれに応える。

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