東京五輪世代から日本代表へ。森保Jならではの激しい競争、A代表に生き残れる選手とは?

森保一監督率いるU-21日本代表は、インドネシアで開催されたアジア競技大会を銀メダルで終えた。そしてすぐに、今度はA代表の活動が始まる。2つの代表チームを掛け持ちすることになった指揮官は、どのように組織を成長させていくのだろうか。そして東京五輪世代の生き残りをかけた戦いは、今後どのように展開していくのだろうか。(取材・文:舩木渉【インドネシア】)

2018年09月03日(Mon)11時49分配信

text by 舩木渉 photo Getty Images, Wataru Funaki
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東京五輪世代からA代表へ。先頭を走る3人

冨安 堂安 伊藤
冨安健洋、堂安律、伊藤達哉(左から)の3人は東京五輪世代から他に先駆けて日本代表入りを果たした【写真:Getty Images】

 森保一監督がA代表とU-21代表の兼任になってから、初めての国際大会だったアジア競技大会が終わった。U-21日本代表は決勝でU-23韓国代表に敗れて銀メダルを獲得した。

 この大会の期間中、常に「森保さんが兼任監督になって…」という言葉が、選手たちとの取材の中で幾度となく聞かれた。中には「またか…」と思っている選手もいただろう。だが、「世代間の融合」を掲げる森保監督が若い選手たちをどのように日本代表に引き上げていくか、そして世代別代表とA代表の間の壁がどれほどの高さになるかはアジア大会で注目すべきポイントに違いなかった。

 結論から言えば、アジア大会に参加したU-21代表からすぐにA代表への“昇格”となる選手はいないだろう。森保監督は「(U-21代表の)選手が頑張っているところを見ているので、全員(A代表に)選んであげたいという気持ちは、監督として、親心としてあります」とアジア大会決勝前日に話していたが、日本代表という場への挑戦権を与えるかどうかに関しては非常にシビアに見極めているように感じる。もちろん将来の可能性がなくなったわけでは決してない。

 今回、7日のチリ戦と11日のコスタリカ戦に向けて、東京五輪世代からはDF冨安健洋、MF堂安律、MF伊藤達哉の3人が日本代表に初招集された。他のU-21代表の選手たちから一歩リードと言える状況だが、彼らがA代表入りを果たせたのにはハッキリとした理由がある。同時に森保監督は若い選手を積極的に招集する意向が言葉通りであることも示した。

 冨安はベルギー1部のシント=トロイデンで今季から不動のレギュラーになった。堂安はオランダ1部挑戦2年目で、フローニンゲンの攻撃における絶対的な柱に成長し、リーグ内でも注目を浴びる若手選手の1人になった。伊藤もドイツ2部のハンブルガーSVで背番号11を与えられて、今季開幕から主力としてプレーしている。

 これまでA代表の中心選手たちがそうだったように、競争の激しい欧州のトップクラスで、各クラブの主力として継続的に試合に絡むことはA代表入りの1つの基準になる。そして冨安や堂安、伊藤はU-21代表でも中心を担っていくことになるはずだ。

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