日本代表強化に拭えない疑問。一貫性なき年代ごとの戦術。U21が成長遂げた今こそ方向性の一致を

2018年09月03日(Mon)12時10分配信

text by 元川悦子 photo Getty Images
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併用は困難。4バック継続のU19に疑問

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久保建英らが名を連ねるU-19代表は4バックがベースとなっている【写真:Getty Images】

 6月に日本代表のベースキャンプ地・カザンで合宿を張った時も、8月のSBSカップに参戦した際(この時はU-18代表)も、影山監督は4バックで戦っていた。森保監督も韓国戦の途中から4バックにシフトするなど、選手たちに臨機応変な戦い方を求めているが、両方を使い分けることの難しさは過去の代表チームも直面してきたこと。4バックに慣れているU-19世代が森保監督の下で3バックシステムを求められた場合、すぐ対応できるとは限らないのだ。

 これまでのA代表を振り返っても、時間との戦いから3バック導入を断念した例がいくつかある。アルベルト・ザッケローニ監督が率いた2014年ブラジルワールドカップの日本代表も当初は3枚と4枚の併用を目指したものの、戦術理解が思うように進まなかった。

 2018年ロシアワールドカップ直前に指揮官となった西野朗前監督も初陣だった5月30日のガーナ戦で3バックをテストし、事前合宿地のゼーフェルト入り直後も練習していたが、結局、本番で使うことは一度もなかった。

「相手の出方に合わせて柔軟な戦い方ができるようにならなければいけない」と西野監督も繰り返し強調していたが、代表チームの活動期間は短いため、戦術理解を深める時間が十分には取れない。そこはどの代表監督も悩み深き問題なのだ。

 今回のアジア大会にしても、チームはいきなり集合してインドネシアに飛び、14日の初戦・ネパール戦に挑むほど準備期間がなかった。

「戦術を落とし込もうと思うなら、大会を勝ち続けるしかない」と岩崎も苦しい胸の内を吐露していたが、その割には今回の選手たちは森保監督の戦い方に適応してよく戦ったのではないか。

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