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南野、A代表デビューから約3年で初ゴール。「空いた期間、悔しい思いもしましたけどここから」

text by 編集部 photo by Getty Images

南野拓実
コスタリカ戦で1ゴールを挙げた南野拓実【写真:Getty Images】

【日本 3-0 コスタリカ キリンチャレンジカップ2018】

 日本代表は11日、パナソニックスタジアム吹田でコスタリカ代表と対戦し、3-0で勝利を収めた。

 約3年ぶりのA代表招集を受けた南野拓実は、森保ジャパンの初陣となった同ゲームで先発フル出場を果たし、66分にはチームに追加点をもたらすなど珠玉の輝きを放った。得点シーンを振り返った同選手は「前半からシュートは打ってたし、ああいう押し込んだペナルティエリアの中でボールが来ればシュートのイメージはあったんで、うまく決まってよかったですね」と述べている。

 2点目の場面は、同じリオ五輪世代である遠藤航のパスから生まれたものだった。南野は「航君、攻守においてチームに貢献していたと思うし、あそこまで攻撃参加してアシストしてくれたっていうのは本当に頼りになる選手だなと思います」とロシアワールドカップメンバーにも選出された遠藤に対し、このように述べている。

 同じくリオ五輪世代である中島翔哉とのプレーについては「翔哉がボールを持った時はやっぱり突破力もあるしパスも出せるし、何でもできるんで、タイミングよく顔が上がった時に動き出せばパスは来る。そういう意味で今日もオリンピックの時みたいにいい距離感でやれば何となくチャンス生まれるだろうなという感じがしたんで、実際、翔哉は何本もチャンス作ってたんで、良かったかなと思います」と振り返る。

 そんなリオ五輪世代の活躍はもちろん、東京五輪世代である堂安律の活躍も目立った。「彼もボール持てる選手なんで、自分で前も向けるし、突破もできるってことを今日も見せてたし、FWを追い越して裏に抜けてシュートも打ってたし、本当に逞しい選手だなと思います」と先輩の南野も堂安のプレーを称賛している。

 ただ、南野自身は「今日全然満足してないですし、攻撃のところでもっと起点になるか、ラストパスとかの本数っていうのはもっと増やせると思う」とコメント。それでも目に見える結果を残した点については「初戦の中で大事だったのは、分かりやすい結果を残すことかチームが勝つことだったんで、その点に関してはよかったと思います」と話している。

 A代表デビューから3年の時を経て初ゴール。南野自身は「そこはどうでもいい」と話すが、「空いた期間、悔しい思いもしましたけどここからなんで。全然今日満足してないですし、もっと代表のユニフォームを着てゴールをできればいいかなと思ってます」と今後へ向けての意気込みを語った。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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