香川真司はベンチ外も…ドルトムントが近づいた最適解。4-4-2が示した可能性
ドルトムントはブンデスリーガ第3節でフランクフルトと対戦して3-1と勝利した。香川真司はベンチ外となったが、チームはパコ・アルカセルの投入と4-2-3-1から4-4-2に布陣を変更したことによって連動性を見せた。これまで最適解を見出せなかったが、徐々に答えへと近づいている。(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)
2018年09月15日(Sat)13時00分配信
4-2-3-1でスタートも決定機を生み出せず
“最適解”に近づいたか。14日に行われたブンデスリーガ第3節で、アイントラハト・フランクフルトをホームに迎えたボルシア・ドルトムント。
前半は[4-2-3-1]の布陣でスタートした。マフムート・ダフートとトーマス・ディレイニーがダブル・ボランチでコンビを組み、トップ下に入ったのはマルコ・ロイス。左右のサイドハーフにヤコブ・ブルン・ラーセン、マリウス・ヴォルフ、そしてワントップにマキシミリアン・フィリップである。ディフェンスラインは、中断期間前に採用された[4-3-3]と同じ顔触れである。
最適なシステムを探すため、ルシアン・ファブレ監督は新たな布陣を試した格好だが、この[4-2-3-1]も機能したとは言い難かった。36分にCKからアブドゥ・ディアロが押し込んで先制には成功したが、戦術的に決定機を生み出してフランクフルトのゴールを脅かすことはなかった。
ボールを奪えば素早く前に切り替えたが、攻め急ぐばかりで、ところどころでパスがずれるなど、攻撃を形作ることができない。新進気鋭のラーセンにも効果的なボールが出てこず、この19歳のデンマーク人FWは持ち味を発揮できないまま、58分にジェイドン・サンチョとの交代でピッチを退いた。
様子が変わったのは、67分にフィリップに代わってパコ・アルカセルが投入されてからのことである。
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