吉田麻也、7戦連続出番なしでも笑顔の真意。クラブと日本代表、同時に追いかける2つの目標

サウサンプトンに所属する日本代表DF吉田麻也は、不振にあえぐチームの中で出場機会を与えられずにいる。そんな状況でも余裕すら感じさせるのはなぜだろうか。定位置を取り返すこと、そして日本代表として再びアジアの頂点に立つこと、その2つを同時に追いかけていく。(取材・文:松澤浩三【イングランド】)

2018年10月02日(Tue)11時27分配信

text by Kozo Matsuzawa / 松澤浩三 photo Getty Images
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吉田にはまたも出番なく…

吉田麻也
吉田麻也は出場機会を得られない状況でも余裕すら見せる【写真:Getty Images】

 直近のリーグ戦、ウォルバーハンプトン戦でも、吉田麻也には出場機会が回ってこなかった。プレミアリーグでは、開幕から7戦連続で出番がない。

 試合終了後、吉田は、同じく出番のなかった同僚のジェームズ・ウォード=プラウスと2人でウォームダウンをするように指示され、シャトルランを何度も行っていた。

 走り終えた吉田は、汗をにじませながらピッチサイドに歩いてきた。こちらの存在に気づき、「中に入る前に話しちゃいましょう」と、ロッカールームに戻る前に足を止めてくれた。

 試合直後にはピッチを見つめて何度も首を横に振り、思いつめた顔でトンネルの中に入っていった。「元気がないだろうから、話しづらくなるはずだ」と考えていたのだが、目の前にいる吉田は思いのほかスッキリした表情だった。 

 前節のリバプール戦、チームは0-3の完敗。それだけに試合前は、3バックへの変更と吉田の起用の可能性が高いと、筆者は期待していた。しかしサウサンプトンのマーク・ヒューズ監督は、今季の基本システムとしているオーソドックスな4-4-2で昇格組のウルブス(ウォルバーハンプトンの愛称)に挑み、0-2であっさりと敗れてしまう。

 吉田本人にも「3バック、それに伴う先発起用を期待していたのではないか?」と質問してみた。

「なかったね(苦笑)。今週の頭から今日の試合(ウォルバーハンプトン戦)に向けて戦術(練習を)やっていて、その時点で『これは(出番は)ないな』と思っていた」

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