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本田圭佑「金メダル目指す」。東京五輪へ向け肉体「魔改造」。帝京大と提携しフィジカル強化

text by 編集部 photo by Getty Images

本田圭佑
本田圭佑は東京五輪で「金メダル」を取ることを明言【写真:Getty Images】

「金メダルを目指す」。本田圭佑が改めて決意を表明した。

 3日、帝京大学は都内で記者会見を行い、新設するスポーツ医科学センターの新センターの概要を発表。合わせて同大学と本田との提携も明らかにされ、本田はビデオメッセージで登場した。

 カンボジア代表のGMであり実質的な監督である本田は、オーストラリアAリーグのメルボルン・ビクトリーで現役を続けている。かねてより2020年東京五輪でのオーバーエイジ枠での出場を目指すことを公言している。

 本田は「ワールドカップを終えてから、自分自身、今後何を目指すか考えた時に、もう一度だけ世界の舞台でやりたいということで、2020年の東京オリンピックを目指して、そしてそこで金メダルを取ることを目指して、頑張ろうということを決意しました。

 その上で自分が32歳になって、フィジカル的にもう伸びないというふうに言われがちですが、僕はまだ諦めずに、フィジカル的に、また更に、今まで以上にしかも小さな成長ではなく、大きな成長を目指してやっていきたいと思っています。

 テーマは、『キング・オブ・ザ・アスリート』、この世界中に存在するアスリートの中で、本当にトップを目指して、残り二年間、死ぬ気でがんばりたいと思っておりますので、帝京大学の持ってる全てを、僕はフル活用したいと思っています。是非サポートの程よろしくお願いお願い致します」とコメントした。

 同センターの加藤基講師によれば、今回の提携は本田から、競技力向上の要望があって実現したという。専任のアスレチックトレーナーを派遣し、全面的にサポートする。本田は特にランニング面を強化したい意向で、そこに特化したトレーナーだという。

 また、同大学は本田が監督を務めるカンボジア代表もサポートする。フィジカルトレーニングや栄養指導などを行うという。

 帝京大学スポーツ医科学センターは2007年に同大学に設置された医療技術学部スポーツ医療学科の活動がベースとなっている。2011年にセンターとして組織し、スポーツにおける障害からの競技復帰や予防、アスリートのパフォーマンス向上に取り組んできた。新センター設置により学外のアスリートへのサポートも開始し、その一環として本田との新プロジェクトをスタートさせた。

 同センターはめざましい成果を上げている。特にラグビー部で顕著で、2009年から大学選手権に9連覇。今や日本屈指の名門校である。

 本田はフィジカル面が「強い」と言われてきた選手だ。しかし、これまで取り組んでなかった分野でのサポートが入ることで、さらに成長する可能性がある。肉体を「魔改造」し、日本代表への復帰、そしてその先にある東京五輪での金メダルを目指す。

(取材・文・植田路生)

【了】

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