久保建英が実感した「一心同体」。雷鳴轟く激戦制した日本、U-20W杯で再び世界へ

2018年10月29日(Mon)14時34分配信

text by 舩木渉 photo Getty Images
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ピッチで体感した「一心同体」

U-19日本代表
来年のU-20ワールドカップ出場権を獲得したU-19日本代表【写真:Getty Images】

 攻守一体となり、勝利のためにブレることなく戦い続けられるチーム。それが今のU-19日本代表の理想であり、徐々に近づいている実感もあるはず。来年のU-20ワールドカップに全員一丸の「勝てるチーム」になって世界にぶつかっていけるか。「一心同体」を感じた今なら、ベスト16敗退に終わった前回大会の悔しさを晴らすことだってできるかもしれない。そう感じさせてくれる戦いぶりだった。

 今のU-19日本代表には、昨年久保とともにU-17ワールドカップを戦ったメンバーが多くいる。彼らに話しを聞くと、必ず出てくるのがベスト16のイングランド戦。最終的に優勝するチーム相手に0-0の激闘を演じ、PK戦の末に敗れた一戦だ。

 久保も「(対等に)やれない悔しさじゃなくて、やれたのに負けてしまったのは本当にもったいないですし、もっと違う高い景色を見たかった」と悔しさを噛み締めたが、そこで実感させられたのは個の能力の差だった。

 すでに組織として「一心同体」になれるまで一体感を高められている今、来年U-20ワールドカップで前回大会のベスト16以上という成績を残すには個々のレベルアップが不可欠。それらを今と同じレベルの組織力でつなぎ合わせた時、チームの真の力が解き放たれる。

 久保をJリーグで初めて取材したのは、2年前のちょうど今頃だったと記憶している。少年のあどけなさを残す当時15歳の彼は、「プロはちょっとまだ早かったかも…」とユースとのスピード感の違いに驚いていた。それが2年経って、自分よりも年上の世界レベルの選手たちと戦うことを真剣に語る。成長速度は全く鈍化していない。

「昨年(U-20やU-17のワールドカップ)を経験して、今日の試合が終わった後で改めて感じるのは、やっぱり勝たなきゃいけないなと。チャンスがある中で、どうなるかわからないですけど、自分は絶対に勝つつもりで挑んで、そのために次の試合に向かっていくというところです」

 U-20ワールドカップでベネズエラに敗れてベスト16敗退に終わった時、久保はうつむきながら「こういう思いは最後にしたい」と決意した。来年こそは後悔なく追われるように。今日からまた新たな「戦い」が始まる。

(取材・文:舩木渉【インドネシア】)

【了】

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