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チェルシーがもぎ取った価値ある勝利。王者・マンCを完封、眩い輝きを放った2人の戦士とは

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

最後まで集中を切らさなかったチェルシーの守備陣

 後半も、試合の流れはシティに傾いた。主導権を握ったアウェイチームは果敢にチェルシーのゴールへ迫り、同点に追いつこうと勢いを持って攻撃を仕掛けたのである。ただ、それ以上にホームチームの守備陣が集中したディフェンスをみせ、最後のところで身体を投げ出しては、1点のリードを守り続けた。

 そして78分、E・アザールの蹴ったCKからダビド・ルイスがニアサイドで頭で合わせ、ボールはGKエデルソンの頭上を越え、ゴールイン。この日初めてのCKを見事得点に結びつけたチェルシーが、2点のリードを奪ったのである。

 窮地に立たされたシティはガブリエル・ジェズスやイルカイ・ギュンドアン、期待の新星であるフィル・フォーデンなどをピッチに送り出し、なんとか1点を奪おうと圧力をかけたが、最後までゴールが遠かった。チェルシーの粘り強い守備に屈し、無得点で今季初黒星を喫したのである。

 この結果、シティは唯一プレミアリーグ無敗を誇っているリバプールに首位の座を明け渡す形となった。一方のチェルシーは前節ウォルバー・ハンプトンに敗れたショックを引きずらずに、価値ある勝利を手に入れた。首位・リバプールとの勝ち点差はまだ“8”あるが、優勝争いに最後まで食い込むためにも、シティ戦の勝利は今後に向けても弾みとなるはずだ。

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