仙台、天皇杯準優勝は新時代の幕開け。渡邉体制6年目はサポーターの望むタイトル獲得へ

9日、埼玉スタジアム2002で天皇杯決勝戦、浦和レッズ対ベガルタ仙台の試合が行われ1-0で浦和が勝利し、優勝を飾っている。仙台はクラブ初のタイトル獲得を逃した形になった。しかし、それは決して意味のないものではなく、来季への意慾をかき立てる結果になった。渡邉晋体制6年目となる2019シーズンは、悲願のタイトル獲得を誓う。(取材・文:小澤祐作)

2018年12月10日(Mon)11時50分配信

text by 小澤祐作 photo Getty Images
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あと一歩届かなかったタイトル

ベガルタ仙台
天皇杯で準優勝となったベガルタ仙台【写真:Getty Images】

 試合終了のホイッスルが鳴り響いた瞬間、黄色いユニフォームを身にまとった何人かの選手たちはピッチに倒れ込んだ。9日に行われた天皇杯決勝、対浦和レッズ戦。90分間、「優勝」の二文字だけを追い求めて、ベガルタ仙台のイレブン達は戦った。それでも、栄冠にはあと一歩届かなかった。

 仙台にとって、難しいゲームであったことは試合開始前からわかっていた。相手は昨季のアジアチャンピオンにして、今季の明治安田生命J1リーグを5位で終えた強豪。各ポジションに日本代表経験者を揃え、ベンチに座るメンバーもまた、豪華だ。さらに、決勝戦の舞台は浦和の本拠地である埼玉スタジアム2002。この日も、スタジアムは真っ赤に染まり、大歓声が鳴り止むことはなかった。決勝戦にホーム、アウェイは普通なら関係ないが、仙台は「完全アウェイ」だったのである。

 それでも、埼玉まで駆けつけたサポーターにタイトルを届けようと、仙台は前半から主導権を握り、浦和のゴール前までボールを運んでチャンスを作り出そうとした。天皇杯では3試合連続ゴール中だったジャーメイン良の速さ、強さを生かそうと、仙台は素早い縦パスを前線に供給。GKシュミット・ダニエルを含めた11人全員がしっかりとボールを繋ぎ、相手陣内へ押し込む。ボールを失っても、素早い切り替えでカウンターを許さない。試合の入りは、良かった。

 ただ、シュートに持っていく直前のプレーで、チャンスをことごとく失ってしまっていた印象は否めない。クロスの質や、ラストパスの質は決して高くなかった。シュートは何本か放ったが、いずれも苦し紛れのものだった。

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