広島、2位ながら評価は伸びず。史上稀に見る快進撃からまさかの急降下…その要因は?【2018年Jリーグ通信簿】

今季のJ1リーグも全日程が終了した。この1年間、各クラブはどのようなシーズンを過ごしたのだろうか。今回は城福浩監督が就任し、2位でフィニッシュしたサンフレッチェ広島の2018シーズンを振り返る。

2018年12月19日(Wed)11時00分配信

シリーズ:2018年Jリーグ通信簿
text by 編集部 photo Getty Images
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誰もが予想しなかった怒涛の進撃

サンフレッチェ広島
サンフレッチェ広島【写真:Getty Images】

 サンフレッチェ広島の2018シーズンはジェットコースターのように過ぎ去った。昨季は残り1試合でギリギリ残留を決めて18チーム中15位だったが、今季は城福浩監督就任初年度ながらシーズン開幕から9試合で8勝1分と驚異的な快進撃を見せる。

 それからも1つの負けを挟んで4連勝。開幕から14節までを終えた時点で12勝1分1敗の勝ち点37、2位につけていたFC東京に10ポイントもの大差をつけていた。

 しかし、ロシアワールドカップによる中断明けから風向きが変わり始める。城福監督が作り上げたチームへの研究が進み、前半戦の勢いは完全に失われてしまった。28節終了時にそれまでずっと守り続けてきた首位の座を川崎フロンターレに明け渡すと、そこから悪夢の6連敗。全く勝てなくなってしまった。

 最終節は4位北海道コンサドーレ札幌との直接対決で勝ち点1をもぎ取り、2位での来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を確保したものの、終盤戦の急降下ぶりは象徴的だった。札幌戦は0-2でリードを許したところから追いつく展開で、一時は敗れて4位転落、そしてACL出場権が天皇杯の結果しだいとなる瀬戸際だった。

 序盤戦の勢いを支えていたのはエースストライカーのパトリックに他ならない。ロシアワールドカップによる中断期間に入る直前のJ1第15節までに10得点。後半戦はかげりが見られたものの、最終的には20得点で名古屋グランパスのFWジョーに次ぐ得点ランキング2位につけた。

 城福監督が仕込んだサッカーはパトリックの得点力を最大限に生かすための比較的シンプルなものだったが、それに対策を講じられると、「対策の対策」を打ち出せないままずるずると不調を引きずり、負の連鎖を止められなかった。

 ジェットコースターのように急降下していく中、もしパトリックがいなければより厳しい結末が待っていたかもしれない。

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