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モウリーニョまでも…。マンUはどのように崩壊したのか。栄光からの転落を5つの時代で辿る【編集部フォーカス】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

スペシャル・ワンの就任。チームは迷走

マンチェスター・ユナイテッド
マンチェスター・U(18/19シーズン)の基本フォーメーションや成績など【写真:Getty Images】

18/19シーズン成績(12月20日現在)
・リーグ戦(第17節):6位(勝ち点26/7勝5分5敗)
・FAカップ:-
・リーグカップ:3回戦敗退
・CL:グループステージ突破
監督:ジョゼ・モウリーニョ(当時55歳)

主な先発メンバー
GK:ダビド・デ・ヘア
DF:アシュリー・ヤング、クリス・スモーリング、ヴィクトル・リンデロフ、ルーク・ショー
MF:ネマニャ・マティッチ、アンデル・エレーラ、ポール・ポグバ、ファン・マタ、アントニー・マルシャル
FW:ロメル・ルカク

 2016/17シーズン、ジョゼ・モウリーニョがマンチェスター・ユナイテッドの指揮官に就任することが発表された。

 就任1年目、ポール・ポグバがチームに帰還するなど、期待度は少し高まった。が、リーグ戦では欧州カップ戦出場圏外となる6位でフィニッシュ。ヨーロッパリーグの王者には輝いたが、サポーターはモウリーニョに懐疑的な目を向けるようになった。

 就任2年目はロメル・ルカクやネマニャ・マティッチなどをチームに加え、戦力のアップに成功したマンU。事実、リーグ戦ではマンチェスター・シティに及ばずとも2位に食い込み、チャンピオンズリーグ出場権を手に入れるなど、まずまずの成績を収めた。

 しかし、モウリーニョにとっての3年目は悲惨なものとなった。チームとして目指すべきサッカーが明確になっておらず、リーグ戦では強豪クラブ相手にはおろか、下位のクラブにも苦戦する様子が散見された。CLではユベントスに勝利するなどし、グループリーグ突破を決めたが、それだけではサポーターの信頼を勝ち得ることができず。解任ムードは、日に日に増していくばかりだった。

 チームのアイデンティティは完全に失われ、マンUは本格的に崩壊。そして、18日、クラブはモウリーニョ氏の退任を正式に発表したのである。

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