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ドルトムントの敗戦も悪くない? その理由は…。ボルシアMGとの“天王山”、危機的状況

text by 本田千尋 photo by Getty Images

ドルトムントが敗戦なら混沌とする順位表

 そんな勝手知ったる古巣との対戦となれば、“対策”は何ら問題ないように思えるが、ここに来てドルトムントは不安要素を抱えることになった。

 マヌエル・アカンジとアブドゥ・ディアロの両CBが揃って負傷離脱。まだダン=アクセル・ザガドゥは復帰していない。“天王山”を前に、起用可能な本職のCBはエメル・トプラクのみとなった。この緊急事態に対してファブレ監督は、セカンドチーム所属のCBアモス・ピエガーをオプションとして考えているという。

 堅守を支えてきたCB陣が不在の状況で、プレア、アザール、トラオレといった選手たちが揃う「前線がかなり強力」なボルシアMGを迎え撃たなくてはならない。フォルトゥナ・デュッセルドルフのように、コンダクターのノイハウスを軸に据えて、カウンターに特化した布陣で挑んでくる可能性もある。

 ぽっかり穴のあいた守備陣が、果たして耐えられるのかどうか…敗戦が十分に考えられるシチュエーションだ。

 しかし、ブンデスリーガの競争性という観点に立てば、ドルトムントの敗北も悪くはないのかもしれない。19日に行われた第16節では、バイエルンがRBライプツィヒを1-0で退け、勝ち点「33」の3位で追走している。

 金曜日の夜の試合で勝ち点「39」のドルトムントが「33」のボルシアMGに敗れると、1位から3位まで、ちょうど勝ち点3差ずつでひしめき合うことなる。

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