柴崎岳から漂うリーダーの風格。重なる小笠原満男の姿、偉大な先輩へ届けたいアジア制覇

2018年12月28日(Fri)15時00分配信

text by 元川悦子 photo Getty Images
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アジアカップは「優勝するしかない」

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柴崎岳にとって小笠原はアイドルだった【写真:Getty Images】

「満男さんは僕自身のアイドル。鹿島に入って同じチームでプレーすることがすごく嬉しかった先輩の1人でもあります。隣でプレーすることも多くあって、口では多くを語らないけど、プレーの中から僕自身が得るものが沢山ありましたし、成長させてくれた大先輩だと思います。練習中に緩い空気だったり、甘い空気感を察知するのが人一倍早くて、檄を飛ばすことも多々あった。それは記憶にありますね」と、柴崎はプロフェッショナルとしてのあり方を鹿島20冠中17冠獲得に貢献した39歳のボランチに教わったという。

 1月のアジアカップは先輩直伝の強靭なメンタリティと戦術眼、勝利への執着心を示す格好の舞台だ。柴崎は2015年オーストラリア大会にも参戦し、準々決勝・UAE戦(シドニー)では値千金の同点弾も挙げている。が、PK戦の末にベスト8敗退という不本意な結果を強いられてしまった。その苦い記憶を払拭し、2004年中国大会で頂点に立った小笠原と同じ位置まで辿り着くことが、森保ジャパンの司令塔に課せられた大きな責務だ。それを本人も理解しているからこそ「アジアカップに関しては優勝しか見えてない」と改めて語気を強めたのである。

「この大会は優勝するしかないし、個人としてその自信と決意も固めてきました。ホントにアジアナンバーワンのイスを勝ち取りにいきたい。ホントに難しい試合になるし、難しい試合にさせられると思います。そういう中でやはり試合での対応力が大事になってくる。『あの時こうしておけばよかった』ではなく『試合の中でこうなったからこう変えよう』っていう柔軟な対応力をしっかり出さないと勝てないと思います」と、柴崎が言うのも前回大会の反省を踏まえてのことに他ならない。

 あれから4年が経過し、半年前のロシアワールドカップでは絶対的司令塔として全4試合でフル稼働した経験と実績を武器にして、臨機応変な戦いができるように、若くフレッシュなチームを仕向けていく必要がある。

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