日本代表、「最悪の前半」はなぜ起こったのか? 再現された8年前の悪夢と「何か起きる予感」

2019年01月10日(Thu)11時43分配信

text by 元川悦子 photo Getty Images
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厳しいスタートは伸びしろも大きい

 2失点目につながった終盤のカウンター対策の不備、PK献上、その後の放り込みに対する守備のバタバタ感など改善点は山積しているが、このミラクルなゲーム展開を見れば、堂安の言う「何かが起きる予感」は確かにある。

「後半ガラリと戦い方を変えて、サイドからどんどん仕掛けたり、クロスを上げたり、ロングボールを入れてセカンドボールを拾って攻撃したりとすごい幅が出てきた。泥臭いサッカーを織り交ぜて逆転できたのはよかった。ハーフタイムにも『絶対ナーバスになるな。45分ある』って伝えて修正できたのがよかったですね」と長友が前向きにコメントした通り、後半の修正力と対応力は目を引いた。

 相手の運動量やパフォーマンスが落ちたのは事実だが、それ以上に日本の選手たちが自分たちで解決策を見出し、勝利という結果を出したことが大きな意味を持つ。それを大迫と最年少の堂安がけん引してくれたのはプラス要素。厳しいスタートを切った時の方が伸びしろも大きいはずだ。

 序盤に苦しみを味わい徐々に調子を上げ、最終的にアジア王者の座をつかんだ2011年大会に倣って、今回も不完全燃焼感の残ったこの初戦を力に変えるしかない。

 13日の第2戦の相手・オマーンは初戦でウズベキスタンに負けているため、背水の陣で挑んでくるはず。しかも指揮官は大宮アルディージャや京都サンガを率いた経験のあるピム・ファーベク監督だ。日本を熟知する策士の術中にはまらないように、可能な限りの修正を図ってもらいたい。

(取材・文:元川悦子【UAE】)

【了】

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