森保Jが露呈したカウンターへの脆弱性。必然の2失点…今こそ守備組織整備の時

2019年01月10日(Thu)12時25分配信

text by 舩木渉 photo Getty Images
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30mのスペースはなぜ生まれたか

堂安律
堂安律のパスミスに端を発したカウンターでトルクメニスタン代表に先制点を奪われた【写真:Getty Images】

 柴崎は試合を終えて、改めて全体のバランスの悪さを悔やんでいた。「ミーティングの中では5バックでという情報はなかった」と多少の想定外な部分があったことも明かしたが、やはりピッチ上で何かしらの打開策を見い出せず、当初のプランに変化を加えられないまま先に失点してしまったことは大きな反省材料だ。

 26分に喫した1失点目。そのきっかけとなったのは堂安律が3人に囲まれた状態で強引にカットインを試み、相手ペナルティエリア手前で柴崎へのパスが雑になってボールを奪われた瞬間だった。その時点でアタッキングサード(ピッチを3分割した時に相手ゴールに最も近い3分の1のエリア)には6人が入っていて、ディフェンスラインの4人はハーフウェーライン付近にとどまっていた。

 日本は終始ボール支配率約70%を保っており、攻撃陣は全体的に前がかりになっていた。それもあって前方の6人とディフェンスラインの間には、30m近い距離があり、トルクメニスタンにはカウンターのための広大なスペースがある状態。まさにそこを狙って中央寄りにポジションをとっていたミンガゾフにボールが渡り、ノープレッシャーの状態で一気に運ばれてしまう。

 そこでディフェンスラインは4人で後退しながら、右センターバックの吉田が少し下がるスピードを抑えてミンガゾフをけん制する。するとトルクメニスタンの背番号8は左サイドに張り出していていたアマノフへ展開。ただそこで日本のディフェンスラインはリスクを恐れて下りきってしまっており、誰もボールに対してプレッシャーをかけないまま、フリーでシュートを打たせてしまう。それがあの30m級の弾丸ミドルシュートによる失点だ。

 ロシアワールドカップの決勝トーナメント1回戦、あのベルギー戦の最後のカウンターからの失点がトラウマになっているのか。速攻からの失点を恐れるあまり、逆に臆病になりすぎているのではないかとも感じる。攻撃陣はフレッシュな面々になって恐れるものなくどんどん仕掛けていくが、一方でワールドカップ組が多く残っている守備陣はリスクを恐れているのか押し上げ切れないでいるのかもしれない。

 とにかくトルクメニスタン戦の前半は、相手の狙いでもあるカウンターに晒され続けた。巨漢FWヴァ人・オラサベドフも積極果敢に日本のDFに勝負を挑み、その後ろから攻撃のキーマンであるミンガゾフやアマノフが絡み、時には中盤からアーメット・アタエフも飛び出してくる。

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