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吉田麻也、チーム内の雰囲気の良さを強調。「8年前に優勝した時もそうだった」

text by 編集部 photo by Wataru Funaki

吉田麻也
日本代表の吉田麻也【写真:舩木渉】

 現地時間2月1日にAFCアジアカップ2019決勝が開催され、日本代表とカタール代表が対戦する。日本代表キャプテンのDF吉田麻也が試合前日の会見に臨み、タイトルの懸かる一戦への意気込みを語った。

 前回大会で準々決勝敗退に終わった日本代表にとっては2大会ぶりの決勝進出。吉田は長友佑都とともに、オーストラリアを破って優勝した8年前の決勝にも出場していた数少ない選手の一人となる。8年前と現在のチームを比較すると、欧州のクラブでプレーする選手が増えたこともあり、精神面での成長が感じられると吉田は語る。

「9年前のワールドカップのあとに多くの選手が海を渡ってヨーロッパでプレーするようになった。精神的な成長は日本の財産になっているのではないかと思います。(準決勝の)イラン戦の前にも、若い選手たちもイランのサポーターが多く入ったアウェイの雰囲気を楽しんでいるようでしたし、僕自身もそれは非常に心強いなと感じました」

 2011年大会と同じく、現在のチームも非常に良い雰囲気で団結できているという。「どんな仕事をする時もそうだと思いますけど、良いグループであればあるほど良い結果を出せるのではないかと感じています。前回のワールドカップも8年前のアジアカップもそうですけど、良いグループで良い雰囲気で戦える、その中で仕事をできるのはとても誇らしいことです」

 今大会で通算5回目のアジア制覇を成し遂げることは、日本サッカーにとって非常に大きな意味があると吉田は主張する。「ワールドカップの前から皆さんにずっと言い続けていますけど、ロシアワールドカップ、アジアカップ、そして次のコパ・アメリカというのは日本サッカーにとって非常に大きなターニングポイントというか、大きな意味をなす時期だと思っています」

「ここで結果を出せるかどうかでこの後の日本サッカーの、もちろんスポーツとしての人気もそうですけど、成長にも関わっているなと。僕らはその大きな責任を背負ってプレーしていると自覚しています。優勝できれば世代交代をしている日本にとって大きな一歩になる」と吉田。前回優勝時には若手メンバーの一人だった男は、今回は頼れる主将としてチームをタイトルへ導くことができるだろうか。

(取材:舩木渉【UAE】、文・構成:編集部)

【了】

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