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「ワールドカップへ行けないかも」。長友佑都が感じる危機感。親善試合の国外開催を強く望む

text by 編集部 photo by Getty Images

長友佑都
長友佑都【写真:Getty Images】

【日本 1-3 カタール AFCアジアカップ2019決勝】

 日本代表は1日に行われたAFCアジアカップ2019決勝でカタール代表に1-3で敗れた。DF長友佑都はアジア全体のレベルアップを痛感しており、危機感を募らせている。その上で、国際親善試合はアウェイでやるべきだと提言した。

 カタールに負けて準優勝に終わった日本。長友は、「非常に悔しい」と語り、「これをエネルギーにできると、自分自身はポジティブに捉えています」と前向きだ。

 日本の決勝までの道のりは簡単ではなかった。それだけに、「(次の)ワールドカップに出られるか分からない。その危機感は大きくある」と長友。「日本は出て当たり前とたぶん皆さん思っていたと思うし、選手自身も思っていたと思う」。しかし、今大会の接戦を受けて、韓国やオーストラリア、サウジアラビア以外にも「カタールが出てきて、UAEもいますし、イラン、イラクも…。日本がワールドカップいけないということも考えておかなければ」と、ライバルは多いと感じている。ただ、長友はその危機感を体感し、「それも含めてよかったと思っている」と、今大会での収穫としている。

 夏にはコパアメリカに招待されている日本代表。長友は「向こうも本気できますし、大きな経験になる」と楽しみにしている様子だ。

 一方で長友は、「親善試合は難しい。アウェイでやりたい」とも語っている。

「親善試合のホームチームは明らかに手を抜いている。特に強豪は。そこで勝っても何の意味も持たない。日本人は親善試合でも一生懸命やるんですけど、海外の選手は明らかに抜いてますよ。明らかにテンションが違うし、放つオーラが違う。アウェイで厳しい環境で勝てて、初めて本当の意味での自信になる」

 だからこそ長友は、「親善試合を日本でやることについて、自分はあまり好意的ではない」ときっぱり。危機感があるからこそ、より厳しい環境で経験を積むべきだとした。

(取材・舩木渉、文・構成:編集部)

【了】

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