階級が違いすぎる。名古屋FWジョーは「反則級」。“水と油”のチームで無敵になるまで【西部の目】

名古屋グランパスのFWジョーが今季もさっそく結果を残している。明治安田生命J1リーグ開幕戦で2ゴールを決め、チームを勝利へと導いた。昨季は加入初年度でリーグ得点王を獲得。元ブラジル代表は風間八宏監督との出会いによって、ストライカーとして新たな境地に達している。(取材・文:西部謙司)

2019年03月01日(Fri)10時50分配信

シリーズ:西部の目
text by 西部謙司 photo Getty Images
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階級が違う

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名古屋グランパスのFWジョー【写真:Getty Images】

 ペナルティーエリア中央左、ゴールを背にしたジョーがグラウンダーのパスを受ける。右足を伸ばして止めると、反転して左足で低いシュート、逆サイドのポストに当たってゴールインした。2018年の得点王は、2019年の開幕戦でも2ゴールをゲットする。先制の左足に続いたのはヘディング。吉田豊がゴールラインぎりぎりから折り返したクロスボールに飛び込んで豪快に叩き込む。サガン鳥栖のDF2人をなぎ倒す勢いだった。

 2点とも「階級」の違いをみせつけたようなゴールである。

 1点目は丸山祐市からの丁寧なパスを右足で止めたときに勝負ありだった。届かないのだ、DFからすると。普通の選手とはリーチが違う。ボールとの間にはジョーの巨体もある。どうにもならないサイズの差だった。2点目も高さが違っていた。

 柔道やボクシングなど階級が分かれているスポーツと異なり、サッカーは大きな選手も小さな選手も同じフィールド、ルールでプレーしている。それでとくに支障はない。歴代のスーパースターはむしろ小さい部類に入る選手のほうが多いぐらいでもある。

 ただ、ジョーについては階級差が顕在化している。リーチや高さ、重さが決定的な違いをもたらしていて、それがゴールに直結している。おかしな言い方だが、「反則級」のストライカーといえる。階級が違いすぎる。

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