スーパースター・ロナウドが見せた別格の存在感。ユベントスが用意したアトレティコ攻略法とは

ユベントスは現地時間12日、チャンピオンズリーグ・ベスト16の2ndレグ、アトレティコ・マドリーとの一戦を3-0で制し、ベスト8へと駒を進めた。1stレグを0-2で落とし、崖っぷちに立たされていたユベントスだが、やはりチームを救ったのはクリスティアーノ・ロナウドだった。堅守を誇るアトレティコを粉砕できた理由とは。(文:神尾光臣【イタリア】)

2019年03月13日(Wed)12時24分配信

text by 神尾光臣 photo Getty Images
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「そのためにユーベも僕を獲得したんだろうしね」(ロナウド)

クリスティアーノ・ロナウド
アトレティコ・マドリーとのゲームでハットトリックを果たしたC・ロナウド【写真:Getty Images】

 ユベントスが逆転でのチャンピオンズリーグ(CL)・ベスト8進出を果たすには、3-0以上のスコアで勝利するより他に選択肢がなかった。その状況で、堅守を誇るアトレティコ・マドリー相手に自らハットトリック。クリスティアーノ・ロナウドは、エースとしての重責を見事に果たした。

 右に左に流れてのチャンスメイクに、ファウルを誘って相手の反撃の流れを断つ老獪さ、そして何より、ゴール前での圧倒的な存在感。120億ユーロもの移籍金を叩いて、獲得した甲斐があったというものだろう。「そのためにユーベも僕を獲得したんだろうしね」。衛星TVスカイ・イタリアのインタビューに、彼はそう語っていた。

 しかしそのスーパースターは、こうも語っていた。「スペシャルな夜にしなければいけなかったし、そうなった。でもそれは(自分の)ゴールじゃなくて、チームにとってだ」。ハットトリックを挙げたCR7のパフォーマンスは、確かに圧倒的だった。ただこの勝利は、ユーベがチーム全体として素晴らしいパフォーマンスを挙げたからこそ成し遂げられたものだ。

 1ゴールでも許せば危機的な状況になっていたところを、枠内シュートゼロに抑える。その一方で、自陣に引く相手を攻め続け、固い守備組織を解体して3ゴールという難業を成し遂げた。監督による戦術の立案と、選手個々の技術と体力。交代選手を含めた14人がチームとしてほぼ完璧に機能を果たしての勝利となった。

 マッシミリアーノ・アッレグリ監督は、この試合で新しいシステムをぶつけてきた。ジョアン・カンセロに、この日がCL初出場となるレオナルド・スピナッツォーラを両サイドバックは非常に高い位置に張り、3ボランチの一角と思われたエムレ・ジャンは最終ラインに落ちる。攻撃時には擬似3バックとして攻めたのである。

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