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森保監督、香川真司は「経験生かしてくれた」。6月の親善試合も対南米希望、その理由は?

text by 編集部 photo by Shinya Tanaka

森保一
森保一監督【写真:田中伸弥】

【日本 1-0 ボリビア キリンチャレンジカップ2019】

 日本代表は26日、キリンチャレンジカップ2019・ボリビア代表と対戦して1-0で勝利した。

 ロシアワールドカップ以来の復帰を果たした香川真司はキャプテンマークを巻いてスタメン出場を果たした。自身のゴールや得点に関わるプレーは見せられず、69分に南野拓実との交代でピッチを後にした。

 しかし、森保一監督は「流れの中でもなかなか相手の守備網が崩れない中、相手を少しでも間延びさせる、あるいは疲労させる、嫌なところをついていくという経験を生かしたプレーをしれくれたと思っています」と、評価を口にした。

 また、「彼はこれまで日本代表を長く引っ張ってきている存在だと思いますし、今日の試合の中で経験の浅い選手がたくさんいる中で落ち着いてプレーしてくれていたと。自らがこの試合で結果を出すという思いを持って準備のところから今日の試合でもプレーしてくれていたと思います」とも語っている。

 香川らを起用し、中島翔哉ら若手が結果を出した。ボリビア戦に勝利し、AFCアジアカップ2019決勝からの連敗も2で止めた。次の代表戦は6月のキリンチャレンジカップで、コパ・アメリカの直前となる。

 対戦相手の希望を問われた指揮官は、「我々はもっともっと成長していかなければいけないので、より強いチームと試合をしていきたいと思います」と述べ、「南米のチームと試合をさせてもらいたいとは言っています」と明かした。

「世界の上位国と試合をできているのは貴重な機会。マッチメイクしていただけていると思っています。なぜ南米かと言いますと、もちろんヨーロッパにも世界一のフランスや強豪国はいっぱいあるので当然やりたいとは思いますけど、南米には日本人がまだまだ培っていかなければいけない体の使い方やテクニック、試合の中で臨機応変にやっていかなければいけない能力を持っている。そういう能力を吸収するために、最初のリクエストを南米ということにしました。FIFAランク上位のチームとたくさん試合をしたいと思います」

 森保監督の希望が叶えば、日本代表にとって貴重な強化の場となるのは間違いない。

(取材:舩木渉、文・構成:編集部)

【了】

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