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香川真司が実感する「転換期」。それでも見えたものは? 日本代表に「違うものをつけ足す」

text by 編集部 photo by Shinya Tanaka

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香川真司【写真:田中伸弥】

【日本 1-0 ボリビア キリンチャレンジカップ2019】

 日本代表は26日、キリンチャレンジカップ2019・ボリビア代表と対戦して1-0で勝利した。

 今シリーズでロシアワールドカップ以来の復帰を果たした香川真司は、ボリビア戦でキャプテンマークを巻いてスタメン出場を果たした。しかし、「個人的には物足りない出来」と本人が言うように、決定的な仕事ができぬまま69分に南野拓実と交代した。

 今回は吉田麻也や長友佑都といった長年ともに代表をけん引してきた選手が不在だった。それもあってか香川は「年上の選手がいない、今までいた景色がガラリと変わったところがあった」とし、「今まで当たり前の景色がね、いた人たちの存在感っていうのがやっぱりとてつもなくあったんだなと」感じたと言う。

 若手が台頭してくる中、香川は「ひとつの転換期ではあると思う」と述べた。そして、「若い選手がどんどん出てきてるっていうのは非常にいいことだと思うんで、それに自分も打ち勝つためにつねに戦い続けなきゃいけない。そして彼らと一緒にね、切磋琢磨しながら今後やってくわけなんで、今後お互いいい刺激を与え続ければいいと思います」と決意を口にしている。

 森保ジャパンのアタッカー陣は躍動感溢れるプレーを見せる。その中で香川もこのチームにもたらせるものがあると感じている。

「まあまあハッキリ見えたところは非常にあります。やはりウイングであったり、翔哉もそうですし、律もそうですし、非常にどんどん仕掛ける姿勢であったりっていうのはチームの武器になっている。それがこの半年間築き上げてきたものでもあると思うんで、それをチームのストロングとして見ながら、個人的にそれにうまく違うものをつけ足していきたいなと思っている。今回は結果として生まれなかったですけど、継続してやり続けていくしかないのかなと思います」

 引き続き日本代表に招集されるためにも、ベシクタシュで結果を残していきたいところだ。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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