フランス代表はW杯、EURO連続優勝をやってのけてしまいそうな勢い。より磨かれた機能性

ヨーロッパでは来年開催されるEURO2020の予選がスタートしている。現世界王者のフランス代表は22日にモルドバ代表と対戦し4-1。その3日後にはアイスランド代表と対戦し、4-0と2試合ともに快勝を収めている。エムバペ、グリーズマン、ジルーらが織りなす多彩な攻撃。W杯で鍛えられたメンタル面とフランス代表は王者らしい強さを見せつけた。その力に、相手指揮官も唸るしかなかった。(文:小川由紀子【フランス】)

2019年03月29日(Fri)10時00分配信

text by 小川由紀子 photo Getty Images
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指揮官が満足したチームの成長

フランス代表
フランス代表はモルドバ代表に4-1、アイスランド代表に4-0の快勝を収めた【写真:Getty Images】

 欧州でEURO2020の予選が始まった。

 昨年のロシアワールドカップで優勝した現世界王者のフランス代表は22日、敵地で行われた初戦のモルドバ戦に4-1と快勝。3日後の地元フランスでの第2戦は、前回のEURO2016で初出場ながらベスト8入りとセンセーションを巻き起こしたアイスランドに4-0と、同じく4得点で勝利した。

 2戦2勝と順当な滑り出しで、ディディエ・デシャン監督も、「6ポイントを取るという目標が達成できた。良い3月になった」とご満悦だったが、指揮官が満足したのは、結果よりもチームの成長ぶりだ。

 とくにモルドバ戦、アイスランド戦ともに、オリビエ・ジルー、アントワーヌ・グリーズマン、キリアン・エムバペのアタッカー3人衆が揃って得点と、この2連戦では攻撃面の機能性が十分に発揮されていた。

 前半から順調に得点を積み上げたモルドバ戦とは一転、アイスランド戦では、12分と早い時間にサミュエル・ウンティティのヘディングシュートで先制した後は、精神的にも肉体的にもタフなビッグマンが5人並んだバックライン相手に、なかなか追加点を奪えなかった。

 しかし後半、相手に疲れが見え出した60分過ぎからよりスペースが開くようになると、68分、ジルーがゴール至近距離から叩きこんだのを皮切りに、10分後にはぶっちぎりの走力を見せつけてエムバペが3点目、さらにグリーズマンが4点目を押し込んだ。

 この両戦では、デシャン監督は同じ先発イレブンを投入した。

 リュカ・エルナンデスとリュカ・ディーニュが負傷中のため、2017年11月以来、1年半ぶりの出場となった左サイドバックのレーバン・クルザワを除いては、全員がロシアW杯の優勝メンバー。過酷な大会を戦い抜き、チームに熟成度が増しているであろうことは予想できたが、中でも今回、特に感じたのは、どこへパスを出してどう展開する、という直感的な判断がよりスピーディーになり、さらにはそれが選手同士のあいだで完璧に共有されていた点だ。

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