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川崎F、支配率で上回るも後半ATの失点で蔚山現代に敗北…。谷口彰悟が前半で負傷交代

text by 編集部 photo by Getty Images

川崎フロンターレと蔚山現代
川崎フロンターレと蔚山現代写真:Getty Images】

【蔚山現代 1-0 川崎フロンターレ ACL グループH第3節】

 AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)のグループH第3節が10日に行われ、川崎フロンターレが韓国の蔚山現代と対戦し、1-0で敗戦した。

 グループHで現在3位の川崎はDF舞行龍ジェームズとDF谷口彰悟がセンターバックに入り、右SBにマギーニョ、左SBに車屋紳太郎が起用された。トップ下にはMF家長昭博が入り、FW小林悠は右サイドに入った。ワントップにはレアンドロ・ダミアンが起用された。

 川崎は序盤からボールを細かく繋ぎ攻撃のチャンスを伺う。だが、蔚山現代も守備を固め、川崎に隙を与えない。だが28分、川崎にアクシデントが襲う。川崎陣内中央の位置でボールを受けたジュニオールはドリブルでペナルティエリアに進入。だが、チョン・ソンリョンがシュートを止め、失点のピンチを救った。このプレーでスライディングに入った谷口が左膝を押さえ、ピッチにうずくまる。担架で運ばれた谷口はそのままDF奈良竜樹と交代を余儀なくされた。

 後半に入ってもボールを回し、自分たちのリズムを作る川崎だが、鉄壁の蔚山現代DFの前に、中々チャンスを作り出すことができないまま、攻めあぐねる時間帯が続く。

 すると67分、右サイドを上がったマギーニョが仕掛け、MFキム・インソンの股を抜いてかわそうとしたところ、倒されFKを獲得。ペナルティエリア外の右寄りの位置から、家長がFKを蹴るが、相手DFのクリアされる。1点の欲しい川崎は70分に車屋に代え、DF登里享平を投入した。

 しばらく拮抗した試合展開が続くが、川崎に最大のチャンスが訪れる。86分、川崎はビルドアップから細かくパスを繋ぎ、MF田中碧が小林に縦パスを供給。これをワンタッチでフリーのMF長谷川竜也に落とし、長谷川が右足でカーブをかけたシュートをゴール右上に狙う。だが、これはGKの好セーブに阻まれた。

 チャンスを逃した川崎にピンチが訪れる。後半AT、川崎は左サイドでボールを繋がれ、深い位置からMFキム・テファンにクロスを入れられると、ニアサイドに走り込んできたFWキム・スアンがGKチョン・ソンリョンの前でダイビングヘッドをたたき込む。川崎は土壇場で先制を許した。

 これで試合が終了し、0-1で川崎は敗北した。敗戦した川崎は3試合が終了した時点で勝ち点3で暫定で3位となっている。勝利した蔚山現代は勝ち点を7に伸ばし、首位をキープした。

【得点者】
90+1分 1-0 キム・スアン(蔚山現代)

【了】

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