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マンUの決壊を招いたたった1人の“サボり”。マンCが突き進む優勝街道、恐るべき質の高さ

プレミアリーグ第31節、マンチェスター・ユナイテッド対マンチェスター・シティのマンチェスターダービーが現地時間24日に行われた。前半は守備面で優位に立っていたホームチームだったが、シティの圧倒的な質の高さに徐々に飲み込まれ、最終的には0-2の完敗を喫した。一方シティはこのまま優勝への街道をひた走るのだろうか。(文:小澤祐作)

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

リーグの運命を占う一戦

マンチェスター・シティ
マンチェスターダービーが現地時間24日に行われた【写真:Getty Images】

 全世界が注目する一戦がついにやってきた。現地時間24日に行われたマンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティによるマンチェスターダービーは、今季のプレミアリーグの行方を占う上で最も重要なゲームとなったに違いない。

 リーグ戦34試合を終えた時点で、シティは1試合消化の多いリバプールと勝ち点差「2」の2位につけていた。そのため、この試合を引き分け以下で終えることになった場合、リバプールを勝ち点で上回ることができないという状況にあり、リーグ連覇への道が厳しくなる可能性が高かった。アウェイという難しい状況とはいえ、勝利が絶対条件だったのだ。

 一方のユナイテッドもチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得のため、この一戦は何がなんでも白星を挙げたいところだった。21日に行われたエバートンとのゲームで0-4の大敗を喫していたことから、何より連敗も避けたかっただろう。本拠地オールド・トラフォードでいつも以上の力を発揮することが求められた。

 そんなユナイテッドは3-5-2のフォーメーションを採用。前線の2枚はマーカス・ラッシュフォードとジェシー・リンガードだ。ある程度ボールを持たれる展開が予想できていたホームチームはカウンターで特徴を発揮できる2人を前に置いたことにより、縦に素早い攻撃を狙ったのである。守備時は5バックを敷き、中盤をポール・ポグバ、フレッジ、アンドレアス・ペレイラの3枚がカバーする形だ。

 一方のシティはお馴染みの4-3-3を採用。攻撃時は左サイドバックのオレクサンドル・ジンチェンコがアンカーのような位置に入ることにより、3-2-4-1のような形になることもある。5バック気味で守るユナイテッドに対し、中盤にできるだけ多くの人数をかけながら崩すのかが、重要なポイントになった。

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