リーグの運命を占う一戦
全世界が注目する一戦がついにやってきた。現地時間24日に行われたマンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティによるマンチェスターダービーは、今季のプレミアリーグの行方を占う上で最も重要なゲームとなったに違いない。
リーグ戦34試合を終えた時点で、シティは1試合消化の多いリバプールと勝ち点差「2」の2位につけていた。そのため、この試合を引き分け以下で終えることになった場合、リバプールを勝ち点で上回ることができないという状況にあり、リーグ連覇への道が厳しくなる可能性が高かった。アウェイという難しい状況とはいえ、勝利が絶対条件だったのだ。
一方のユナイテッドもチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得のため、この一戦は何がなんでも白星を挙げたいところだった。21日に行われたエバートンとのゲームで0-4の大敗を喫していたことから、何より連敗も避けたかっただろう。本拠地オールド・トラフォードでいつも以上の力を発揮することが求められた。
そんなユナイテッドは3-5-2のフォーメーションを採用。前線の2枚はマーカス・ラッシュフォードとジェシー・リンガードだ。ある程度ボールを持たれる展開が予想できていたホームチームはカウンターで特徴を発揮できる2人を前に置いたことにより、縦に素早い攻撃を狙ったのである。守備時は5バックを敷き、中盤をポール・ポグバ、フレッジ、アンドレアス・ペレイラの3枚がカバーする形だ。
一方のシティはお馴染みの4-3-3を採用。攻撃時は左サイドバックのオレクサンドル・ジンチェンコがアンカーのような位置に入ることにより、3-2-4-1のような形になることもある。5バック気味で守るユナイテッドに対し、中盤にできるだけ多くの人数をかけながら崩すのかが、重要なポイントになった。