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メッシvsファン・ダイク、最強の矛と盾の激突。バルサ快勝も、リバプールが健闘できた要因

チャンピオンズリーグ準決勝1stレグ、現地1日に行われたバルセロナ対リバプールの一戦は3-0でホームのバルセロナが勝利を収めた。結果だけ見れば快勝だったが、試合内容ではリバプールも悪くなかった。一見するとリスキーなリバプールの戦術を支えたのは、絶対的なディフェンスリーダーだ。(文:内藤秀明)

text by 内藤秀明 photo by Getty Images

メッシvsファン・ダイク

メッシ ファン・ダイク
メッシ(右)とファン・ダイク(左)のマッチアップが注目を集めた【写真:Getty Images】

 チャンピオンズリーグ(CL)の準決勝1stレグ、バルセロナ対リバプール。スペインとイングランドの強豪同士がぶつかるこの一戦、キックオフ前から1つのマッチアップが注目を集めていた。それは「フィルジル・ファン・ダイクvsリオネル・メッシ」だ。

 ファン・ダイクと言えばリーダーシップ、状況判断の的確さ、193cmという上背、そしてその身長に似合わぬスプリント能力など、センターバックに必要な能力をほぼ有している完璧に近いDFだ。

 実際イングランドでプレーする選手たちの投票で決まるPFA(The Professional Footballers’ Association=イングランド・プロサッカー選手組合)の今季の年間最優秀選手にファン・ダイクが選ばれている。DFとしてこの賞を受賞するのは2005年のジョン・テリー以来だというのだから快挙だ。しかも今季はリーグ戦で一度もドリブルで抜かれていないというスタッツも残している。

 一方のメッシは言わずもがな。世界最高峰の突破力、得点力、パスセンスなどを駆使してバルセロナを牽引しているストライカーでありチャンスメイカーでもある。

 最強の盾と最強の矛はどちらのほうが強いのか。

 戦前にはそんなテーマがファンの中でも話題になった。

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