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日本代表、キリンC杯に続きコパ・アメリカにも名を連ねたのは? 選出の意図を探る

text by 編集部 photo by Shinya Tanaka

日本代表
日本サッカー協会(JFA)は24日、来月14日にブラジルで開幕するコパ・アメリカ2019(南米選手権)に挑む日本代表メンバーを発表した。【写真:田中伸弥】

 日本サッカー協会(JFA)は24日、来月14日にブラジルで開幕するコパ・アメリカ2019(南米選手権)に挑む日本代表メンバーを発表した。

 23日にはキリンチャレンジカップ2019に挑む日本代表メンバーが発表されているが、今回引き続き招集を受けたのは9名となっている。

▽キリン杯、コパ・アメリカメンバーに招集された選手

GK
川島永嗣(ストラスブール/フランス)
大迫敬介(サンフレッチェ広島)

DF
冨安健洋(シント=トロイデン/ベルギー)
植田直通(セルクル・ブルージュ/ベルギー)

MF
柴崎岳(ヘタフェ/スペイン)
中島翔哉(アル・ドゥハイル/カタール)
中山雄太(ズヴォレ/オランダ)
久保建英(FC東京)

FW
岡崎慎司(レスター/イングランド)

 23日に発表されたキリンチャレンジカップ2019に挑むメンバーに選出され、ロシアワールドカップ以来となる代表復帰を果たした川島永嗣、岡崎慎司のベテランコンビは、コパ・アメリカメンバーにも引き続き招集されることになった。やはりビッグトーナメントに挑む上で、ベテランの経験値といったものは欠かせないのだろう。ピッチ内外で頼りになる存在となってくれることを期待しての選出ではないか。

 冨安健洋はアジアカップ2019にも出場しており、森保ジャパンの中ではすでに中心人物となっている。コパ・アメリカで南米の強豪とマッチアップさせることで、森保監督や所属クラブは更なる成長を期待しているのではないか。また関塚隆技術委員長は会見の中で、来年の東京五輪で金メダルを獲得するためにコパ・アメリカで選手を強化していきたいと明言している。冨安は東京五輪世代の一人であり、そうした意図があっての選出ということだろう。

 また、植田直通はロシアワールドカップメンバーにも選出されるなど持っている力は明らか。まだ24歳と成長過程であり、冨安同様コパ・アメリカでの活躍が大いに期待されているだろう。もちろんこの2人は、今回の森保ジャパンにおける守備リーダーとなってチームを牽引する役割も求められているはずだ。

 中盤では柴崎岳、中島翔哉、中山雄太が引き続き招集を受けている。柴崎はA代表では中盤で不動の地位を築いているため、コパ・アメリカ変わらず活躍することが期待されるが、所属クラブでは苦戦が続いており、夏には移籍するのではないかという噂も出ている。クラブとしてもコパ・アメリカで活躍し、今後に繋げていってほしいと考えているだろう。

 カタール代表もコパ・アメリカに参加するため、同国のリーグはその期間中はお休みになるという。そのため中島を招集する上での障害は何もなく、森保ジャパンにおいても攻撃の切り札となっているため、彼の招集は必然と言えるだろう。

 大迫敬介、久保建英も東京五輪世代の一人であり、23日に発表されていたメンバーにも入っていたことから、今回の招集も必然だったと言える。中山も代表初招集となった23日から一夜明け、再びA代表に名を連ねた。所属クラブであるズヴォレからしても、よりレベルの高い舞台で経験を積んでほしいと考えたのだろう。同選手も東京五輪世代の一人であり、森保監督も大いに期待しているに違いない。

【了】

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