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18/19チャンピオンズリーグベストイレブン。Fチャン編集部選定、世界最高峰の舞台を彩った名手たち【編集部フォーカス】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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写真左からルーカス・モウラ、メッシ、タディッチ【写真:Getty Images】

ルーカス・モウラ(ブラジル代表/トッテナム)
生年月日:1992年8月13日(26歳)
今大会成績:12試合出場/5得点0アシスト

 加速力のあるドリブルが武器であり、前線で激しく動き回ることができるブラジル代表アタッカー。トッテナムではベンチスタートを余儀なくされることも多いが、チームが苦しい状況にある時の切り札として絶大な信頼を置かれている。

 トッテナムのチャンピオンズリーグ決勝進出はこの男の活躍なくして果たせなかったはずだ。記憶に新しい準決勝2ndレグ、アヤックス戦。チームは一時、2戦合計スコア0-3とされる苦しい状況に追い込まれたが、ブラジル人FWが後半だけでハットトリックを奪い、見事アウェイゴールの差で上回り、アヤックスを退けたのだ。ルーカスはそうした結果もあり、今大会を12試合出場5得点という成績で終えた。なんとも印象的な活躍だったと言えるだろう。

リオネル・メッシ(アルゼンチン代表/バルセロナ)
生年月日:1987年6月24日(31歳)
今大会成績:10試合出場/12得点3アシスト

 2018/19シーズンのチャンピオンズリーグで最も多くのゴールを決めてきたのは、やはりこの男であった。バルセロナのリオネル・メッシは今大会10試合出場で12得点3アシストという爆発的な成績を収め、リーガ・エスパニョーラ、ヨーロッパ・ゴールデンシューに続いて今季3つ目の得点王獲得となっている。

 メッシは今大会、総シュート数、ドリブル成功数、ビッグチャンス演出回数で全体トップの成績を残しているなど、やはりピッチ内で圧巻の輝きを放っていた。チームは残念ながらベスト4で敗退となってしまったが、アルゼンチン代表レフティーをベストイレブンに選出しない理由は見当たらないだろう。

ドゥシャン・タディッチ(セルビア代表/アヤックス)
生年月日:1988年11月20日(30歳)
今大会成績:12試合出場/6得点5アシスト

 マタイス・デリフト、フレンキー・デ・ヨング、ドニー・ファン・デ・ベーク。今大会でベスト4入りを果たしたアヤックスはこうした若手選手の活躍が目立っていたが、この男の存在は決して忘れてはならないだろう。チームを“ベテラン”として牽引したドゥシャン・タディッチの放った輝きと貢献度は、若手選手の勢いに決して劣らないほど、素晴らしかった。

 得点数「6」は大会3番目タイの成績であり、アシスト数「5」は同トップタイの成績だ。これだけを見ても攻撃面での圧倒的な存在感というものは伝わってくるが、さらにすごいのは決定的なパスの総本数である。なんとセルビア代表FWは37本ものキーパスを繰り出しており、堂々の大会トップに躍り出た。2位のトニ・クロースとクリスティアン・エリクセンが同29本であることから、この結果がいかにすごいかがわかるだろう。得点、アシストの両方でチームに貢献したタディッチはまさに、別格の輝きを放っていたと言える。

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