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エクアドル監督激怒。解任求める声に「私だけが犯人か!」。日本には謝罪と称賛「ないがしろに…」【コパ・アメリカ】

text by 編集部 photo by Getty Images

エルナン・ダリオ・ゴメス監督
エルナン・ダリオ・ゴメス監督【写真:Getty Images】

【日本 1-1 エクアドル コパ・アメリカ2019】

 コパ・アメリカ2019(南米選手権)グループリーグC組第3節のエクアドル代表対日本代表戦が現地時間24日に行われ、1-1のドローに終わった。この結果、両チームとも決勝トーナメント進出を逃している。

 試合後、エクアドルのエルナン・ダリオ・ゴメス監督には自国メディアから解任を求める声が相次いだ。「監督を続けるべきか?」「連盟とどう話し合うのか?」という辛辣な質問に、監督は時折顔をしかめながら答えた。

「(エクアドルサッカー連盟に)出て行けと言われれば考える。しかし、成果は進んでいる。ロシアワールドカップ予選に敗退後はチームすらなかった。コパ・アメリカで敗退すればクビになるという契約ならここには来ていない」

 ゴメス監督は2018年よりエクアドル代表を指揮している。当然ながらチームは再建途上であり、ゴメス監督はカタールワールドカップ予選を目標においている。そもそも前回大会のコパ・アメリカまでエクアドルは通算118試合戦って、わずか16勝しかしたことがない。

 それでも記者の解任要求は止まらない。それには「今までの進化を評価していない。まだ出せない結果をあなたたちは求めている! 記者の意見は受け付けない! 私だけが犯人か!」とまくしたてた。

 ゴメス監督は日本代表にも言及。「今日は均衡のとれた試合だった。日本はスピーディーでダイナミック。攻撃が鋭いチーム。我々のシステムに問題があったわけではない」と称賛。さらに「謝らなければならない。日本はないがしろにされたようなことがあった。私たちは日本をリスペクトしている。規律正しくまとまっている」と語った。

 記者会見は厳しい雰囲気になった。日本代表の良さを強調することで、ゴメス監督は今日の試合の困難さを表現していた。

(取材・文:植田路生【ベロオリゾンテ】)

【了】

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