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セリエA 5年前

冨安健洋、ボローニャで待つ新たな11人の仲間。ライバルは誰? 日本代表を粉砕したあの男も【編集部フォーカス】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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写真左からジェマイリ、ソリアーノ、パラシオ、プルガル、オルソリーニ【写真:Getty Images】

ブレリム・ジェマイリ(スイス代表/背番号31)
生年月日:1986年4月12日(33歳)
昨季リーグ戦成績:28試合出場/1得点1アシスト

 スイス代表として昨年行われたロシアワールドカップ出場を果たしたベテランMF。創造性豊かなパスとハードな守備が持ち味で、前線への飛び出しのタイミングや質も兼備し、ボローニャにおいては不動の地位を築き上げている。中でも最大の武器は強烈なミドルシュート。威力、コースともに抜群な同選手のフィニッシュは常に相手の脅威となっており、チームにとっての武器ともなっている。

 昨季には新キャプテンにも就任するなど、文字通りの大黒柱となったブレリム・ジェマイリ。2018/19シーズンは怪我に苦しんだ時期もあったが、それでもリーグ戦では28試合に出場するなど、ピッチの中で高いリーダーシップを発揮してチームを最後まで牽引し続けた。新シーズンも主将としてプレーするかどうかは現時点で未定だが、頼りとなる存在になることは間違いないだろう。

エリック・プルガル(チリ代表/背番号5)
生年月日:1994年1月15日(25歳)
昨季リーグ戦成績:27試合出場/6得点2アシスト

 この男の名を覚えている人も多いのではないだろうか。コパ・アメリカ2019(南米選手権)・グループリーグ第1節、日本代表から先制ゴールを奪い、4-0大勝の立役者となった選手こそ、エリック・プルガルである。身長186cmを誇る中盤の要は攻守両面でチームに大きく貢献できる選手だ。ハードな守備とダイナミックな前線への飛び出し、そこから放たれる強烈なミドルシュートなど同選手の持ち味は数多く存在する。ボランチが本職だが、センターバックでのプレーも高いレベルで実現でき、同じくボランチとセンターバックをこなす冨安健洋からすれば、吸収すべき点は多いだろう。

 チリ代表はもちろん、ボローニャでも不動の地位を築いているプルガル。昨季はリーグ戦で27試合6得点2アシストの成績を残すなど攻守両面で活躍していた。コパ・アメリカでのパフォーマンスを受けてアーセナルなどからオファーが届いているという噂も出ているが、チームに残留するとなれば新シーズンも再び頼もしい存在としてその力を示してくれるだろう。

リッカルド・オルソリーニ(イタリア/背番号7)
生年月日:1997年1月24日(22歳)
昨季リーグ戦成績:19試合出場/8得点5アシスト

 2017年FIFA U-20ワールドカップにイタリア代表として出場し、同大会のゴールデンシューズにも輝いた実力屈指の若手アタッカー。利き足は左だが、右のサイドハーフを主戦場としており、カットインからのシュートやラストパスなどを武器にゴール前で力を発揮することが可能な選手だ。最近ではインサイドハーフやセカンドトップなど様々なポジションで試行されており、プレーの幅を広げている。

 ボローニャ在籍2年目を迎えた昨季はリーグ戦19試合で8得点5アシストの成績を残すなど大爆発。その活躍を受けて同クラブは先月、買い取りオプションを行使しユベントスからリッカルド・オルソリーニを完全移籍で獲得している。新シーズンに向けての期待は明らかであり、目指すはリーグ戦での二桁得点だろう。

ロベルト・ソリアーノ(イタリア代表/背番号21)
生年月日:1991年2月8日(28歳)
昨季リーグ戦成績:17試合出場/2得点2アシスト

 今年1月にトリノ(ビジャレアルからのレンタル)からやってきたイタリア代表MF。ボローニャ加入後、すぐにチームに溶け込み主力として継続的にピッチに立つと、守備での献身的なプレーからゴール前での決定的な仕事まで幅広いタスクをこなして瞬く間に同クラブにおける絶対的な選手となった。トップ下、インサイドハーフ、サイドハーフ、ボランチと中盤ならどこでもプレー可能という点も非常に魅力的なプレイヤーである。

 昨季、ボローニャではリーグ戦17試合に出場し、2得点2アシストという成績を残したロベルト・ソリアーノ。シニシャ・ミハイロビッチ監督からの信頼も絶大であり、クラブは先月、同選手の買い取りオプションを行使し完全移籍で獲得している。来季も中盤の絶対的な主力として起用されるのは間違いなく、1シーズン通して実力を示せるかが注目されることになるだろう。

ロドリゴ・パラシオ(元アルゼンチン代表/背番号-)
生年月日:1982年2月5日(37歳)
昨季リーグ戦成績:26試合出場/3得点6アシスト

 かつてジェノアやインテルで活躍したベテランFW。アルゼンチン代表として2006年ドイツ、2014年ブラジルワールドカップ出場を果たすなど持っている実力は明らかで、過去には「カニーヒアの再来」とも謳われていた。CFでもウィングでも勝負できる同選手は抜群の決定力と一瞬の加速力を武器に持っており、37歳となった現在でもそうした特長は発揮されている。

 2017/18シーズンより所属しているボローニャでは主にサイドでの起用が多く、シニシャ・ミハイロビッチ監督の下では4-2-3-1のサイドハーフとしての出場が基本となりそうだ。昨季はリーグ戦26試合で3得点とやや満足いく結果を残せなかったロドリゴ・パラシオ。新シーズンはより多くの得点を奪ってボローニャをより高みへ導きたいところだろう。

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