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冨安健洋、ボローニャで待つ新たな11人の仲間。ライバルは誰? 日本代表を粉砕したあの男も【編集部フォーカス】

日本代表のDF冨安健洋が、2019/20シーズンよりイタリア・セリエAのボローニャでプレーすることが決定した。果たして新天地にはどのような選手がいるのだろうか。今回フットボールチャンネル編集部では、冨安の新たな仲間となる11人を予想スタメンから紹介する。

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

ボローニャとは

ボローニャ
昨季のセリエAを10位で終えたボローニャ【写真:Getty Images】

 ボローニャはイタリア・エミリア=ロマーニャ州ボローニャを本拠地とするクラブ。創設は1909年と長い歴史を誇っており、Felsiei(フォルシナ人)、Rossoblu(赤と青)といった愛称を持つ。

 スタジアムはレナト・ダッラーラを使用。オープンは1927年であり、収容人数は38,279人を誇る。同スタジアムは1934年、1990年のFIFAワールドカップでも会場として使用されており、90年のW杯では決勝トーナメント1回戦のイングランド代表対ベルギー代表の試合が行われている。今年にはスタジアムの改修案が発表されており、現在は陸上競技場だが将来的にはサッカー専用スタジアムに変更される模様。工期は5年間を予定しているという。

 ボローニャは過去にセリエAを7回、コッパ・イタリア2回の優勝を誇っている。リーグ制覇7回はユベントス、ミラン、インテル、ジェノア、トリノに次ぐ6番目に多い数字。しかし、そのほとんどが1920年代から1940年代のものであり、最後にセリエA優勝を果たしたのは1963/64シーズンとなっている。

 それ以降は苦戦が続いており、1982/83シーズンはクラブ史上初のセリエBも経験。その翌シーズンにはセリエCに所属するなど、クラブは低迷期に陥る。その後もセリエA、セリエB、セリエCの行ったり来たりを繰り返している。近年もセリエAでは10位以下でシーズンを終えることがほとんどであり、2000年以降の1部リーグにおける最高成績は7位。昨季は序盤こそ残留争いに苦しんだが、終盤に立て直して10位フィニッシュ。無事、残留を果たす形となった。

 そんなボローニャにはかつて世界を沸かせた名手がこれまでにも数多く在籍している。最も有名なのはロベルト・バッジョだろう。ミランで調子を落としていた同選手はこのボローニャ移籍を機に調子を取り戻し、後にインテルへと移籍することになっている。さらにはロベルト・マンチーニやジュゼッペ・シニョーリといった選手もボローニャに在籍していた。

 そして忘れてはならないのが元日本代表の中田英寿。パルマからのレンタル移籍という形で、2003/04シーズンの半年間だけ同クラブでプレーしたのである。今回、移籍が決まった冨安はその中田以来、およそ15年ぶりのボローニャにおける日本人選手となった。

 歴史あるクラブ、ボローニャ。では、現在はどのような選手が在籍しているのだろうか。予想スタメンからポジションごとに紹介していきたい。

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