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10代での海外移籍はリスクが高い? 宇佐美、森本、久保…海を渡ったかつてのホープのその後【編集部フォーカス】

今夏はJリーグから海外へと挑戦の場を移す若手選手が例年に加えて多い。18歳の久保建英はレアル・マドリー・カスティージャに、19歳の菅原由勢と中村敬斗はオランダのAZとトゥエンテにそれぞれ加入している。今回は、10代で欧州クラブに加入した5選手を紹介する。(文:編集部)

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

バイエルン加入も、爪痕は残せず

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バイエルン・ミュンヘンに移籍した宇佐美貴史【写真:Getty Images】

宇佐美貴史
生年月日:1992年5月6日(27歳)
移籍先:バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)※期限付き移籍
移籍年:2011年6月

 中学3年でユース、高校2年でトップチームに“飛び級”で昇格した宇佐美貴史は、「ガンバユース史上最高傑作」と称された。17歳で開幕を迎えた2010年シーズンにリーグ戦7得点をマークすると、翌年も開幕から14試合で4得点6アシストとブレイク。2011年6月に、弱冠19歳にしてドイツの名門、バイエルン・ミュンヘンへの期限付き移籍が決まった。

 しかし、加入した11/12シーズンは公式戦4試合の出場に終わり、バイエルンでの挑戦は1年で終わりを迎える。12/13シーズンはホッフェンハイムでプレーし、20試合2得点2アシストの成績を残すが、シーズン終了後にガンバ大阪に復帰した。復帰後はチームのJ1昇格、国内3冠獲得に貢献。2016年夏にアウグスブルクに完全移籍した。

 しかし、アウグスブルクでも出場機会を得られず。16/17シーズンは11試合の出場に終わり、翌シーズンはフォルトゥナ・デュッセルドルフへと期限付きで移籍。2部で戦った17/18シーズンは28試合8得点と結果を残したが、1部に昇格した昨シーズンはわずか1得点。今夏からは三度ガンバ大阪でプレーすることとなった。

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