56位：苦悩の日々を過ごすレフティー

FW：ガレス・ベイル（ウェールズ代表/レアル・マドリー）
生年月日：1989年7月16日（30歳）
昨季リーグ戦成績：29試合8得点4アシスト
市場価格：6000万ユーロ（約72億円）

　今シーズン開幕前に移籍報道が取り沙汰されたウェールズ代表FWガレス・ベイル。怪我人続出のチームにおいて、コンスタントに試合に出ているものの指揮官とクラブとの間は冷え切っている様子だ。

　ベイルは攻撃面に関する項目をどれも高い水準で持っている。中でもスピードの能力をずば抜けており、一度スピードに乗ると追いつくのは難しい。またロングシュートも狙えるパンチ力も持っているのもベイルの魅力だ。しかし怪我の多さの面でフィジカルの数値をやや落としてしまい、また近年のパフォーマンスは全盛期の頃と比べると落ちてきており、既にランクインしている選手と比べると目劣りするためこの順位となった。

　怪我に悩まされることの多いベイルは今季も怪我をしてしまった。この怪我の影響で若手の台頭もあるチーム内での序列はますます低くなっていくことだろう。クラブ首脳陣との関係性もあり、ベイルのマドリーでの生活は着々と終わりに近づいている。

55位：ベルギーの壁

DF：トビー・アルデルワイレルド（ベルギー代表/トッテナム）
生年月日：1989年3月2日（30歳）
昨季リーグ戦成績：34試合0得点0アシスト
市場価格：4000万ユーロ（約48億円）

　トッテナムで活躍するベルギー代表DFトビー・アルデルワイレルドは相棒のDFヤン・フェルトンゲンとは同じベルギー代表、そしてかつてはアヤックス時代でも共にプレーしたということもあり、抜群のコンビネーションを見せてくれる。

　アルデルワイレルドは高い守備力を誇っているのがわかる。その守備力はタックルでボールを奪う能力が格別高いというわけでは無く、危機察知能力を活かしたカバーリングで発揮されるのだ。カバーリングは試合を読む能力、つまりサッカーIQを必要とするが、彼は十分にその能力を兼ね備えている。SBが高い位置を取り、フェルトンゲンが攻撃参加をするトッテナムでは、アルデルワイレルドのカバーリング能力が必要不可欠だ。

　今季はこれまでリーグ戦全てに出場している。なかなか調子の上がりきらないチームを30歳のベテランは、底から支えることが出来るだろうか。