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堂安律、PSVでのプレーは「日本代表にもつながる」。ビッグクラブで何を感じた?

text by 編集部 photo by Getty Images

堂安律
日本代表のMF堂安律【写真:Getty Images】

 オランダ1部の強豪PSVアイントホーフェンに所属するMF堂安律は、8日から日本代表合宿に合流した。

 先月の活動はPSV移籍直後だったが、あれから約1ヶ月が経ち、堂安は国内屈指の強豪クラブの中でも存在感を放ち始めている。フローニンゲンからのステップアップで、さらなる厳しい競争に身を置くことで感覚も研ぎ澄まされてきたようだ。

「プレー的なことで言うと個々の能力が高い選手が多いので、1対1なら必ず仕掛ける選手が多いですし、横パスと縦パスの選択肢があれば必ず縦パスを入れるような選手ばっかり。年下の選手も多いですけど学ばせてもらっていますし、メンタル的にはどんな格下と言われる相手でも勝たなくちゃいけない試合がオランダリーグでは多いので、そこで勝ち抜く、勝ち点3を取る難しさも感じています」

 堂安もまだ21歳だが、昨今のオランダリーグでは18歳や19歳の選手が主力として活躍していることも多く、PSVも例外ではない。「年下の奴をすげえなと思ったのは、ハーフタイムに全く焦る声もないこと」と堂安は言い、「監督含めて経験豊富な選手も多いので、チームに余裕があるのはありますね。焦っていない」とビッグクラブゆえの雰囲気も日常になった。

「間違いなくPSVで試合に出られていれば、5大リーグの中堅がそれこそ移籍金を払えるか払えないかというくらいの金額になってしまうので、ビッグクラブにしか行けないし、他の選手からメラメラしている気持ちが伝わる。

僕も負けじとそういうものを出していこうと思ってやっているのはあります。すごくベストの選択ができたと思っていますし、それを周りに『ベストな選択だったね』と思ってもらうのは自分しだい。本当にすごくいい環境でやれていて、自分が求めた環境で、自分が成長できる環境に身を置かせてもらってありがたいと思います」

 日本代表はカタールワールドカップのアジア2次予選で、10日にホームのモンゴル戦、15日にアウェイのタジキスタン戦を戦う。勝ち点3が必須な公式戦で、堂安に求められるのはやはり目に見える結果だ。PSVで経験したことが「代表でもつながると思うので、還元したい」と語る21歳は、どんな状況にも慌てず騒がず、クラブでの成長をピッチ上で表現できるだろうか。

【了】

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