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高額移籍金の時代は終焉へ? 国際プロサッカー選手会が見通し示す

text by 編集部 photo by Getty Images

国際プロサッカー選手会、FIFPro
【写真:Getty Images】

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、サッカー界の移籍市場も大きな変革に直面することになるかもしれない。国際プロサッカー選手会(FIFPro)のヨナス・バエル=ホフマン事務局長が見通しを示した。

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 欧州サッカー界では選手の移籍金が高騰の一途を辿っており、特に過去数年間にはその傾向が加速。バルセロナに所属していたブラジル代表FWネイマールを獲得するためパリ・サンジェルマンが2億2200万ユーロ(約260億円)を支払った例を筆頭に、トップクラブ間で大金が飛び交う取引が相次いでいた。

 だがコロナウイルスにより各国リーグや国際大会が軒並み延期・中止され、収入源を絶たれたクラブは経営危機に直面している。選手たちとの間で給与の一律カットに向けた交渉が行われ、すでに合意を発表したクラブもある。

「多くのクラブは選手たちをいくらで売却できるかという仮定に基づいて予算を組んでいた。だが今年の夏や、おそらく次の冬や今後の数年も、移籍市場は大きく違って見えることになるだろう」とホフマン氏は『ESPN』に語った。

「今はクラブが選手たちに給料カットを要請している。そういうクラブが2ヶ月後に3000万ユーロ(約35億円)や4000万ユーロ(約47億円)や5000万ユーロ(約59億円)で選手を買うことを正当化するのは難しいだろう」と同氏は続け、高額移籍金の発生する取引は困難になるとの見方を示している。

【了】

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