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レアルの“王子様”レドンド、伝説的バックヒールからラウールへ完璧なアシスト【欧州CL】

text by 編集部 photo by Getty Images

フェルナンド・レドンド
【写真:Getty Images】

 レアル・マドリードでキャプテンも務め、華麗なプレーと端正な容姿で「エル・プリンシペ(王子様)」と呼ばれたアルゼンチン代表MFフェルナンド・レドンド。約20年前に行われたチャンピオンズリーグ(CL)の試合では、伝説として語り継がれるアシストを披露した。

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 1999/2000シーズンのCLで勝ち進んだマドリーは準々決勝で前年王者マンチェスター・ユナイテッドと対戦。サー・アレックス・ファーガソン監督率いる全盛期の“赤い悪魔”とのホームゲームを0-0のドローで終え、敵地オールド・トラフォードでの2ndレグに臨んだ。

 オウンゴールで1点を奪って前半を1-0で折り返したあと、後半立ち上がりの50分にはラウール・ゴンサレスのゴールでリードを広げる。直後の52分にその場面は訪れた。

 ドリブルで敵陣内左サイドに持ち込んだレドンドは、バックヒールでヘニング・ベルグの股間を抜く信じがたいプレーでゴールライン際へ突破。守備陣全員の目を引きつけたところで中央に走り込んだラウールに完璧なアシストを供給し、ラウールは自身2点目を無人のゴールに難なく押し込むことができた。

 その後2点を返されたマドリーだが3-2のリードを守って勝ち進み、そのままこの年のCL王者に輝くことになった。チームを欧州制覇に導く活躍により、レドンドはこの年のCL大会MVPにも選出されている。

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